もしかしたら、私は、夢を見てるのかもしれない。
ふと、そう思う時がある、
翌朝、目が覚めたら、彼が存在した証は、どこにもなくて、この夢自体も、時間と共に、忘れ去っていくのでなはいかと。
でも、
夢と違うところは、唯一、
このブログが、存在すること。
彼の存在は、それ。
ここが、彼と過ごした日々の証明。
私たちは、LINEで、
汗をかいていると、伝え合うだけで、燃え上がる。
裸で、抱き合いたい。
昼のさなかに、LINEが繋がった。
私は、彼の汗をかいた分厚い胸や、広い背中を思い浮かべて、
心臓がドキドキしてくる。
彼の妄想は、私の脳で、再生され、現実となって見えてくる。
やがて、
その彼の汗が、
私の胸にしたたり落ちて、
彼の手によって、おへそや、腰へ、塗り広げられていく。
彼の汗を纏った私。
なんていやらしいのだろう。
もう、彼は、仕事に行かないといけない時間。
引き止めようとするけれど、どこをどう探してみても、
掴むことができない。
やっぱり、夢か…。
タイムリミットと同時に、彼とのLINEは、途切れた。
久しぶりに、彼の写真を見た。
彼のその目は、私を見ていた。
その写真も、消されてしまった。
もう、記憶を辿るだけ。
わたしは、ひとり、残された部屋で、その続きを妄想した。
そして、それを文字に起こし、彼に、LINEで送った。
私も、普通の主婦に戻らなければ。
家族に、お昼ご飯を作ろうと、重たい腰を上げた。