彼が、酷いことを言う。
近所で、俺に似た人を探したらいいって。
そしたら、いつでも会えるし、そういう関係にもなれるだろうって。
一瞬、腹が立って、同時に悲しくなる。
ちょっと怒らせてみたかっただけと言って、彼は、笑ってみせた。
私は、恋のこととなると、いつもネガティブ思考になる。
弱気で、嫉妬深くて、そんな自分が嫌。
昔…好きだった人に、
もっとポジティブ思考になった方がいいと言われた事がある。
そんなに簡単に変えられないわ…。
でも、彼の言う事は、全く違った。
変わらなくていいって。
嫌いなところを嫌いだと思わなければ、いいって。
どこまでも、否定をしない人。
それを乗り越えたら、未知の世界が広がっていると言ってくれた。
悲しくなる私って、○○かも?
みたいな気持ちを持つだけ。
それだけでいい。
そこには、いろいろな言葉が入るよ。
俺なら、その中から、1番心地よいものを選ぶかな。
いったいどんな言葉が入るのだろう。
LINEを閉じた後も…ずっと考えていた。
よっぽどあなたが好き?
それとも…
貪欲?
違う…
愛って、言葉に出さなくても、
自分に何ができて、相手にとって何が一番良いのか考えていたら、
その鼓動が伝わるんだって。
相手がたとえ、犬や植物や、機械でさえも。
スケールの大きなことを言う人。
私なんて、ちっぽけだ。
ちっぽけ。
それだと思った。
私のこの気持ちは、そんなに簡単に揺るがないもの。計り知れないものなのに、
そんなことで悲しくなったり、怒ってみたりする私って、ちっぽけかも。
答えがわかったよ。
わたしは、あなたを
子宮で感じてるの。
頭だけで感じてるわけでは無いの。
それってね、中途半端ではないってこと。
唯一無二の存在だってこと。
あなたが何を言おうと、周りが何か言ってこようと、この気持ちは変わらない。
あなたが言うように、この先、飽きたり、何か違うと感じるまではね。