彼はようやく、一息ついた。
働き者なんだから。
私は、ずっと待っていたの。
待たれると辛いと彼は言ったけど、
待っていて良かったと私は思った。
ねぇ、
あなたが見ているポルノハブって、
私にも見れるの?
私は、何も知らなすぎるから、
そういう世界も知っておきたい。
そんな私に、彼は、
今から、画像を送るから、一緒に見ようか?
と言ってくれた。
そこには、もう一つの人間の姿が露わになっていた。
こんな女性を見ている彼に、私なんか、太刀打ちできないな。申し訳ないわ。
ここに写っている女性は、
スタイルが良いし、若い。
正直、自信を失っただけだった。
会うのが怖い。
でも、とても気持ち良さそう。
夫との若かりし頃のことを思い出す。
身体は、その時の感覚を覚えていて、
再現して欲しいと、うめき始める。
懐かしい記憶が蘇る。
彼は、見終わった後、
もう、限界だと言った。
時刻は、恐ろしく深夜。
2人は、何も起きないまま、眠りについた。
朝起きて、私は、彼に真っ先に伝えた。
やっぱり私は、あなたの言葉の誘導のほうが、感じるの。
他のどんな刺激よりもね。
今日、私にひとつ、夢ができた。
彼とお忍びで、温泉旅行に行く事。
ラブホテルで、ポルノハブで見たような事をするのは、
流石に夢とは言い難い。
夢は、実現するためだけでなく、見るためにもある。