こんなに朝早くから、私達は、LINEをしている。
まだ4時。
彼に送ったダメもとのLINEが、すぐに既読になった。
起きていたのね。
彼は、私のことを思い浮かべてくれていた。
彼は言った。
もしもこの先、年齢的に男として機能しなくなったら、この気持ちをどうしようか、考えていたよ。
私達は、これから維持しながらも、少しづつ衰えていく。それは自然の摂理。
お互い様。
でも、私以上に怯えてるように感じた。
俺が、きみを満たしてあげられない時の、究極な選択はね、
他の人に、委ねる。
それを見て興奮するんだよ…
ねえ、それで、あなたは、私を嫌いにならないの?
どうでもいいから、そんなことができるわけ?
意図的だから、嫌いにならないし、その姿を見て、愛おしくなる。
こんなことしても俺のものだっていう、精神的願望。わかるかい?
私は、それって、究極な性への執着だと思った。
それを聞いた時、私の彼に対しての、存在価値があったと思った。
消して、愛されてるとは思わない。
愛されたいけど、求めない。
ただ、
彼は、私を好きだと言ってくれる。
支えられていると。
それだけで充分。
私は、彼を心地よくすることに喜びを感じる生き物。
それが、私の究極な性癖。
いつのまにか、外は白々と明けて、いつもの朝が訪れる。
彼の全てを。なんて思わない。
あなたの言う通り、
こんな関係でも、
この先、
幸せだと思える瞬間を
少しづつ増やしていけたら、いいと思う。
ありがとう。