朝日を浴びて、いつもの道を
犬と一緒に歩きながら、
さっきの夜のことを思い出していた。
凄い人に出会ってしまった気がする。
そればかりが、頭を巡る。
私は、昨日の夜、
そんな気など、全くなくて、
彼に、早く寝るように促していた。
朝に、初めて訪れたあの感覚で、
もう十分満たされていたから。
それなのに、彼は、寝ようとはせず、
むしろ、私を洗脳するような言葉を
ひっきりなしに浴びせてくる。
そうかと思えば、卑猥な言葉を言わせようとしてくる。
どう?もう、気持ち良くて、仕方ないよね!
声が出そうになるのを我慢しているのが、お見通しなのか、彼から命令される。
声を出すな。と。
もう、呼吸が乱れて苦しいの。
私は、一人になれる部屋へ移動した。
身体が感じてしまってる。
けど、声は出せない。
彼の指示だもの。
汗が噴き出してくると伝えたら、
服を全部脱ぎなさい。
そう指示が来る。
洗脳されたら、全て言いなりになる。
そして、床に横たわると、
思わず声を漏らしてしまった。
彼は、一回や2回では、終わらせてくれない人。
腰を両手でホールドされ、動けなくしたら、私の身体を壊しにかかる。
お願い。もう無理です。もう辞めて。
そこで初めて、今夜は夫がいてることを告げた。
彼は、
それでも、よく、俺に付き合ってくれたと感謝して、余韻を一緒に過ごしてくれた。
夫が2階の寝室で寝ている間に、
私は、夫の部屋で、裸だった。
時間は、深夜の2時半。
ほんの数時間前の出来事だった。