一度、彼から、マウントをとってやろう。
そんな気持ちが湧いてくる。
彼が気持ちよくなることをして、私は、彼の顔が崩れるのを眺めてる。
手や口を使って、こうしたら?
どう?
なんて、
ちょっと悪い女になってみたい。
けど、
彼には、通用しない。それでも私は、SになりきれないMなんだって。
昨日の夜、彼は疲れていた。
私は、夫がいない夜だけど、
彼にはゆっくり休んで欲しかった。
それは、本心。
だからもう寝て欲しいと伝えたの。
でも、何かしら、返事が返ってくるから、
命令した。
寝ろ!ってね。
そしたら、彼は、私をねじ伏せにかかってきた。
私の思考回路が、混乱して、停止する。
気がつくと、彼に従うことに、喜びを感じている。
あなたは、究極のS。
私は、究極のM。
もっと、お願いします。
いつも、そんな風になるのは何故?
私達は、
体の相性は知ることはないけれど、
ここでの相性は、磁石のそれみたいにピッタリ。
S極は、M極にはなれないし、その逆も無理。
彼は言った。
きっと、前世は恋人同士か、夫婦だったのでは?
そして、やり残したことをここでしてるんだよ。
そうかもしれない。
ちゃんと出会えてよかった。
私の身体は、もう、耐えられなくなって、
彼を置いて、深い眠りについた。