昨日一寸触れたリザーバー(皮下埋め込み型薬液注入システム)は、1983年に日米で開発され、肝臓に転移した大腸がん患者の治療に使われ始めました。最初は、肝動脈にカテーテルの先を入れて少量の抗がん剤を動脈内投与するものでした。今では、静脈内にも適用されてアメリカでは10万人、ヨーロッパでは8万人、日本では1万人の抗がん剤治療に使用されている点滴器具です。中心静脈栄養を必要な方にも応用されています。
現在、大腸がんが見つかると手術で切除するのが最も有効な治療法ですが、術後の治療といえば抗がん剤投与です。大腸がんの代表的な抗がん剤は5-FUですが、血中では低濃度で長時間持続させることができると最も制がん作用が増強されます。この理論は、PMC(Pharmacokinetic Modulating Chemotherapy:薬物動態修飾化学療法)ともいわれています。5-FU製剤の経口投与もありますが、最善の策は点滴静脈内投与です。
5-FUは、大腸がんのDNAを障害する経路のほかに、RNAの機能を低下させる経路があることが判明しております。目に見えないがん細胞が手術後見つかったリンパ節より遠隔の部分に飛んで行っているかもしれません。これを早めに叩くのがリザーバーを使用した点滴長時間持続投与の目的です。がん研究センターに「リザーバー研究会」というのがあり、色んな質問に応えております。http://www.reservoir-jp.com/general_ja/about/index.html
リザーバー(ポートとも呼ばれています)は、胸部の皮下にに固定され、注射針の1000回以上の使用に耐える構造です。異物を血管内に挿入しておくのですからいろいろの合併症が出てくるかもしれません。臆病な私はびくびくものですが、もろもろのメリット、デメリットを勘案し踏み切りました。カテーテルを中心静脈まで入れることによって抗がん剤が薄められ血管痛などの症状は出にくくなります。釣りはできるのでしょうか?と主治医に問うと、ゴルフを毎月やっている方もおりますよ、多分大丈夫でしょう、との返事でした。
現在、大腸がんが見つかると手術で切除するのが最も有効な治療法ですが、術後の治療といえば抗がん剤投与です。大腸がんの代表的な抗がん剤は5-FUですが、血中では低濃度で長時間持続させることができると最も制がん作用が増強されます。この理論は、PMC(Pharmacokinetic Modulating Chemotherapy:薬物動態修飾化学療法)ともいわれています。5-FU製剤の経口投与もありますが、最善の策は点滴静脈内投与です。
5-FUは、大腸がんのDNAを障害する経路のほかに、RNAの機能を低下させる経路があることが判明しております。目に見えないがん細胞が手術後見つかったリンパ節より遠隔の部分に飛んで行っているかもしれません。これを早めに叩くのがリザーバーを使用した点滴長時間持続投与の目的です。がん研究センターに「リザーバー研究会」というのがあり、色んな質問に応えております。http://www.reservoir-jp.com/general_ja/about/index.html
リザーバー(ポートとも呼ばれています)は、胸部の皮下にに固定され、注射針の1000回以上の使用に耐える構造です。異物を血管内に挿入しておくのですからいろいろの合併症が出てくるかもしれません。臆病な私はびくびくものですが、もろもろのメリット、デメリットを勘案し踏み切りました。カテーテルを中心静脈まで入れることによって抗がん剤が薄められ血管痛などの症状は出にくくなります。釣りはできるのでしょうか?と主治医に問うと、ゴルフを毎月やっている方もおりますよ、多分大丈夫でしょう、との返事でした。