実は私、最近までバッカンを2ケ、クーラーを一つ釣行に持参していました。クーラーの目的は、勿論、帰りに釣った魚を活きの良い状態に保つ為のものです。バッカンは36センチのものは丁度クーラーに入りますので、エサを新鮮に保つようにとの目的でした。40センチのバッカンは、水汲み、まな板、コマセ注入器、ハサミ、ナイフ、針外し、手拭きのタオル数枚、釣り用手袋、メジャーなどを入れていました。
釣りバスから降りる時には、クーラーからエサ入り36センチのバッカンを出して、40センチのに収納してキャリーで運んでいました。クーラーはバスのトランクに戻しました。この状態で釣り場に向かい、店びらきすると、移動する際にはバッカン2つで荷物が嵩張り難儀なものになります。帰宅して洗い物が増えます。島牧の釣魚連全道大会で名人会のHP管理人さんから、ボナさん何でバッカン2つ持つのかい?と尋ねられたこともあり、何か名人たちは工夫をしている筈だと昨年浦河の全道大会で浜東栄に名人会のH瀬さんとK村さんについて行き竿周りの品を見るともなしにみていました。
H瀬さんは、40センチのバッカンに大きなビニール袋を入れて、その中にエサを小分けしたビニール袋に入れ、袋を広げてイカゴロやカツオをつけていました。ビニール袋の中にエサ類をまとめてクーラーに入れておけば、バッカンは一つで済み、移動するのが容易である。釣れた魚も空いたスペースに入る。イカゴロも前処理していけば包装パックのゴミは出ない。硬い部分の余計なところをカットしておけば軽くなる。コマセも丈夫なビニール袋を二重に使えば何とかなる。竿上げでは水汲みの中でビニール袋類をきれいに洗って小さく畳み、再使用できるものとビニールゴミに分ける。
このようなことを、考えていてコンブ干し場に入る時には実行してみようと思っていた。日勝大和で、漁師のオカミさんも私の傍に寄ってきて、イカゴロの戻ってきたものはすべて海に戻し、身エサは貯めて、堰堤の上に置き巣造りカラスに与えているのを見ていた。ビニール袋の口を広げてエサをこぼさない、イカゴロの匂いをコンブ干し場に付けないように努力するのを見て「みながおじさんのようにしてくれるといいのにね」と言ってくれた。「エサを海に戻すと魚が満腹になるから、カラスにやってるんだね」とカラスへの愛に下心があるのを見透かされた。