最近のバラトのフナはヘラとの混血が多くなり大型化し、フナ針や袖針ではのされて外向きに曲がったり、曲りの部分で折れたりするような経験をするようになった。アイナメさんから推薦された「アジ針、平打ち、金針、10号」を探して彷徨った。
丸棒状の針を水平方向からプレスし、平打ちにすることで横幅を縮小し縦長にすることで針の湾曲を拡げる(のす)外力に対する強度を向上させるのが、平打ちの目的と原理なのだが、一方で横幅が縮小し側方への曲げやねじりに強度が弱くなる欠点もある。
これを是正するのが新しい「平打ち」で両側面と内外面を平面状にプレスし、略正方形にするように強度を強化したアジ針が出たというので、その針屋さんに雁木のO釣り具店の親切なスタッフに「小あじ針、平打ち、金針、10号」100本を注文して貰った。
どのような針が送られてくるか、楽しみにしながら、店頭に置いてあった「胴打ち、あじ針、金針、8号」(このサイズしかなかった)を買ってみた。「胴打ち」は、胴の部分を平打ちより強く叩いたもので、水中で側面がキラキラ反射し集魚効果が高まる、との目的で作られたものであるが、比較し使ってみることにした。札幌の釣具屋さんを数軒電話や訪問して調査したが、ほとんど「平打ち」について知っているスタッフはいなかった、真剣に対応してくれたのはこの店だけだった。