本日「あまちゃん」が最終回でした。後半3ヶ月は1日最低2回くらいは見てました。毎クール連続ドラマはチェックしておりますが「ほぉ~クドカンの朝ドラか。舞台は北三陸か。一応見てみよう。」という程度の期待感だったのですが、まさかここまではまるとは。1週目は土曜日の再放送でまとめて見たという程度だったのですが、その後はBSの再放送も含めて多分1回も欠かさず見たと思います。
私は盛岡に2年半住んでいたというインチキ岩手県人ですが、仕事では八戸に約10年出張しておりまして、そっち方面に知り合いも親戚も多いので、元々北三陸は馴染みがあります。クドカン氏については一番好きだったのが「吾輩は主婦である」だったのですが、今回は完全にそれが塗り変わりました。
最初はヒロインの能年さんも「そんなに可愛いかなぁ…」という感じだったのですが、撮影も長丁場だし好調なドラマのヒロインは段々乗ってきていい顔になるんでしょうね。ただし私の変化としては最初はアキちゃん派だったのが、終盤にはユイちゃん推しになりました(?)。
誰がよかったとか脚本が素晴らしかったとか音楽が良かったとかそれぞれありますが、これは完全にトータルに優れた作品でいいドラマの条件である「本当にあの人たちがどっかに存在して生きている」ような感覚になりました。そうなってしまえばストーリーはどうでもいいというとこはあるんですね。それでドラマの結末が、いしかわじゅん氏がいってたように「誰も不幸にならなかったのがよかった」というのが同感です。
名場面はいろいろありますが、個人的にツボだったシーンは
・「ばっぱ、おらこの人みたいになりてぇ」「水野晴郎か?」というシーン。
・ユイちゃんが「真剣にやってもらわなきゃ困るんだ!」と切れたとこ。
・太巻が映画監督で妙な演出して薬師丸ひろ子が笑い転げたとこ。
・GMTリーダーの入間しおりさんの深谷ネギ衣装の初出シーン。
・最終週でユイちゃんが「おばあちゃんになっても潮騒のメモリーズです」と言ったらアキも一緒にポーズとったとこ。
などなど。
全般的には若春子のアイドルになりたいひたむきさとアイドルになれなかった無念さが胸に染みるところがありまして、全編を通じて一番泣けたところは鈴鹿ひろ美が歌う舞台の袖で若春子が涙を流すシーンでした。あれは何回見ても泣けますね。
語り出せばキリがないのですがとにかく楽しませて貰いました。続編を期待する声も多いですが私はこれでキッパリ終わって貰っていいです。人気ドラマのパート2で1作目より面白かった記憶はないので。ただしもし続編が作られるなら見ます。いわゆる「去る者は追わず 来る者は拒まず」ということで。
なお、キャンディーズが解散したときにβマックスの宣伝文句で「βマックスがあればキャンディーズにさよならを言わせません」というのがありました。キャンディーズはCBSソニーだったので、解散コンサートのビデオはβでの発売だったんですね。そういうのを思い出したわけではないですが、今日は早速ツタヤで「あまちゃん」のDVDの1と2を借りて来ました。まだまだはまります(笑)