トアルコトラジャとは、かつて「幻のコーヒー」といわれたキーコーヒーだけのスペシャルティコーヒーのこと。「幻の」とは、かつて欧州の貴族の間で愛飲されながら戦後表舞台から姿を消してたせいことによるもので、それが1978年に復活を果たしたそうです。
そしてこのトアルコトラジャが育つのはインドネシア・スラウェシ島トラジャ地方で、ここは秘境ともいえる地。コーヒー豆の産地というと中南米しかないイメージですが、これはインドネシアなのですね。インドネシアの秘境というとモスラの幼虫が住んでるあたりかもしれません。
それはそうと、私は「トアルコ~ トラ~ジャ~♪」というCMソングがやたらと頭にこびりついてたもののこれまで買ったことがなく「トラジャってナンジャ?」と思ってたくらい。
これまで買わなかった理由は、単純にいつも買うコーヒーより割高なので冒険を避け手を出さなかったわけですが、ご近所のヤオコーでコーヒー全品20%引きの日があったので買ってみた次第。貧乏くさいと笑わば笑え。ワッハッハ。
パッケージはご覧の通りでなかなかいい感じです。インドネシアの秘境の雰囲気があるかどうかはわかりませんが、「おお、これが幻の!」とか言いながら開封の儀式を行うのがよろしいでしょう。モスラの歌を口ずさめば気分が高まるのは間違いなし。
これを淹れるのにメリタにするかカリタにするか悩むところですが、最近カリタに回帰してるので3穴を選択。週末の昼下がりに優雅に楽しみました。
と、ウダウダ書いてますが、コーヒーを楽しむというのはこういうウンチクとか拘りとか能書きが大事なのであって、それさえあれば特別な一品になります。何がどうかと言いますと、実際に飲んでみたら案外普通だったという…。あまり期待の大きすぎるのはよろしくないという一例。やはり珈琲道は奥が深いです。