この日は途中に1級、超級の山岳を越えて平坦ゴール。お察しのとおり逃げ集団が結成されるが超級山岳を終えた頃には残ったのはフェドリゴとペリッツォッティの2人だけ。残り60㎞で集団との差は4分。逃げ切りは難しいかと思われたが、共にステージ優勝を狙えるだけの強者。集団との差は詰まらない。
・
・
残り20㎞地点で差は3分弱。集団はラボバンクとケースデパーニュが本腰を入れて追ってきている。しかしここでも逃げの2人は強い。互いに強調体制を崩さず綺麗にローテーションを守り集団との差を詰めさせない。
残り10㎞地点で差は2分弱。ここにきて集団の追い上げが若干ペースアップ。逃げ切りは微妙なライン。逃げの2人が少しでも強調体制を崩せばあっと言う間に集団に追いつかれるが、クレバーな2人はあくまで逃げ切ることを優先させる。依然逃げ切りは微妙なライン。
残り3㎞地点で集団にアクシデント発生。総合の有力選手であるアンディ・シュレックがパンクで遅れる。総合上位の選手がパンクor落車で遅れた場合は集団はその選手を待つという不文律がある。しかしここはゴール手前なので厳密に言うと待たなくても良い場面だが、集団が逃げを捕らえる可能性が低いのと、逃げの2人が総合を脅かす存在ではないと言うことで集団はアンディを待つ動きに。これで先行する2人の逃げは決定!!
あとは2人の戦い。実力的にはほぼ互角。先に仕掛けたのはペリッツォッティ。ローテーションを崩して前を引かないでフェドリゴの後ろにつける。しきりに後ろを気にするフェドリゴだがそのまま先頭を引く。
ゴール前200mの位置にある右カーブの手前でペリッツォッティが前に出る。そのままコーナーを曲がって一気にスプリント。しかしピッタリと後ろにつけたフェドリゴがゴール直前でペリッツォッティをかわしてステージ優勝。フェデリゴは自信2度目のツールステージ優勝。
集団ではスプリントの頭をフレイレがとってゴール。総合上位陣は集団にいるためこの日の総合上位陣の順位は変化なし。ちなみに昨日の第8ステージでも総合上位の動きはなかったので、依然ノチェンティーニ、コンタドール、ランスのが10秒以内にひしめきあう混戦。
休息日を挟んだ第10ステージは細かなアップダウンが続くコース。おそらく今日と同じく逃げとスプリントチームとの勝負になる。しかしこのステージでは無線NGという試みをツール側が用意したため、逃げに追い風の予感。
とりあえず明日はツールがないと言うことでオレも一休み。しかし前半の総集編が放送されるのでみんなも見逃すなよ(・∀・)