この店の前を通るたびにショーケース内にあるカツカレーが気になっていたんだよね。そこでいっちょ行ってみるかってわけだ。
店に入ると予想外の狭さに驚いた。奥に細長い造りで4人掛けのテーブル席が2つと、階段下の半地下に個室のようなスペースがある。2階にも席があるようだがどれくらいの広さかは分からない。
13時を少し回ったとはいえ平日のこの立地で客はオレ1人。早速おばちゃんが注文を取りに来てくれたのでカツカレーを注文しようと思ったのだが、普通のカレーもあったのでそちらを注文。おばちゃんは厨房に注文を伝えると水と共に中日新聞を渡してくれた。特に興味もないのだが、せっかく渡してくれたので注文が来るまで読むふりするのが紳士の嗜みでしょ。
しばらくしてテーブルに置かれたのはソースポットに注がれたルウとライス。意外な展開に期待は高まる。最近負け続きだからここらで当たりが欲しいよね。
そう思い、いざ食べてみるのだが……ガッカリ。そこにあったのは何の変哲もない凡庸なカレー。とくに和のテイストがあるわけでもない家庭レベルのカレーだった。見た目で期待を煽っておいてこれは無いよ……
さらに食事中おばちゃんが部屋の隅でじっと動かずに正面を見ているのが印象的だった。レトロな雰囲気の店内にBGMも無しで、お互いの呼吸まで聞こえるようだ。普段はそれほど早食いではないのだが、おばちゃんの異様なプレッシャーでスプーンを動かす手も早まるってものよ。値段は650円と良心的な値段だが、カレーを食べる店ではないね。
そんなわけで今回もちょいとイマイチな店だったが、こういった定食屋を攻めるのは案外良いんじゃないかって話(´∀`)
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