さよならteacup

高級紳士古靴専門店”矢場古靴店”

名古屋に行った際にはほぼ栄に繰り出すのだが、そこで最近気になる店がある。久屋大通側のパルコ横にある雑居ビルの2Fに店を構える「矢場古靴店」だ。歩道に看板が出ているので歩いていれば目にするだろうが、看板が無ければまず見つけることは出来ないだろう。

結構前から気になっていたものの、看板に載っている靴がALDEN、Crockett&Jones、Church's、GRENSON等、名だたるブランド靴で店のあるビルの怪しさと相まって敬遠していたんだよね。しかし最近自分の中で靴熱が高まってきているので意を決して行ってきた。

およそ店などありそうもない寂れたビルの2階に矢場古靴店はあった。そして何より驚いたのが店の造りだ。階段の踊り場が店になっているんだよね。つまりめちゃくちゃ狭いってわけ。下りの階段はなく、上へ続く階段の途中までで商品の陳列は終わり。言葉じゃ伝えづらいんだけど、本当に踊り場なんだよ。

ガラス戸を開けて店に入ると何とも言えない革の匂い。これは革靴好きにはたまらんね。店内には誰もいなかったが、店に入ると階段上から店主登場。英国チックな出で立ちだが物腰が柔らかく好印象。

古靴専門店なんて聞いた事ないけど、店内に並ぶ靴はとても中古とは思えない輝きを放っている。元が良い靴だっていうのは大前提としても、店主の手入れが行き届いているのが分かる。

価格もリーズナブル。近年革靴の人気が高まりネットでもそれほど安く買えないので、下手したらオークションなどよりも安いのではないだろうか?安いものだと10,000円以下からあるからお買い得だ。もちろん中古で1点物なのでサイズ次第なのだが。

中でも店主が下りてくる際に手に持っていたALDENの内羽根セミブローグは良かった。内側に染みが有り、洗ったばかりでまだ店に出してない商品だという。ちなみにいくらで出すの?と聞いたら30,000円ちょいだと言っていた。染みが多少あるとはいえほぼ新品状態のALDENが30,000円で買えるってあたりからこの店のスゴさがお分かりいただけるだろう。

あいにくオレの欲しいデザイン・サイズが無かったので何も買わずに店を出た。商品のサイクルは流動的なのでたまに店を覗いてくれれば嬉しいと店の名刺をくれた。ホームページが無いのでこういった草の根活動が大事なんだろうね。



この矢場古靴店は小さい店舗で品揃えも良いとは言えないが、革靴好きなら満足出来ること間違いない店だ。もし栄にご用の際は是非とも足を運んでみて欲しい。もちろんオレも栄に行く際にはチェックするよって話(´∀`)


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