さよならteacup

アルピニストという人種

前回紹介した「岳」をアマゾンで覗くと、ページの真ん中辺りにある「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の欄に数々の山岳漫画、小説がリストアップされている。これをリンクしていくと、それだけで急激に山岳本関連の知識が増える。アマゾンのこのシステムってホントに便利だよな。

そこで数ある山岳本の中で目についたのが佐瀬稔という作家の名前だ。この人はルポライターでスポーツから社会問題まで色々書いているのだが、とりわけ登山家について書いた本の評価が高い。

説明文を読んで面白そうなので一冊注文しようかと思ったが、すぐ読みたい衝動に駆られたので近所のブックオフに行ってみると、なんと幸運にも佐瀬稔の山岳小説が一冊あった。もちろん即ゲット!!

今回購入したのは「狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死」。表題通りアルピニスト(登山家)森田勝の生涯を追った本だ。

「狼は帰らず」とあるように森田は42歳の時にグランド・ジョラスで帰らぬ人となったのだが、それにしてもこの森田勝という人の生き方は凄まじい!!
山に魅せられた彼は山に行くために働いて、山に行くたびに職を辞める。仕事の都合で登山に参加出来ない仲間には「山と仕事とどっちが大事なんだ!?」と問い詰める。このような性格では当然周囲の人間とうまくいくはずも無く、所属する山岳会でも浮いた存在となってしまう。
しかし山にかけるその情熱と姿勢は、嘲笑されつつも「自分にはあそこまで出来ない」と嫉妬させるものがあった。

凄まじいほどの山バカだが、後年は山岳関係の定職に就き妻子も得ることができた。しかし山への思いは断ち切れず、前述にあるように山で命を落とすことになる。

オレは森田のようになれないし、なりたいとは思わないが、こういった生き方がカッコ良いと思うのは間違いないって話(´∀`)
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