先日、2011年10月2日を持って静活映画館がすべて閉館となった。昨年静岡に帰ってきたときには既に閉館&移転は決定事項だったので仕方のないことだが、いざその時を迎えると寂しいものだ。
静岡市に住む人なら誰もが知っている七間町の映画館街。今流行りのシネコンとは違い、単館の映画館がいくつも連なる、今では全国でも珍しい場所だ。そんな古きよき映画館が無くなるのだから寂しくなるのも当然だ。
単館の映画館が無くなるのは寂しいが、別にオレはシネコンが嫌いというわけではない。設備の充実度や、アミューズメントパークにきたような感覚を味わえるシネコンにはかなり高い評価をつけているつもりだ。しかし、それでも七間町の映画館にはそれらにない魅力があったのは事実だ。
例えばオリオン座。入り口正面から2階へと続く長い階段は、これぞ映画館と呼ぶにふさわしい威風堂々たるものだ。この階段を登るたびに「映画を見にきたんだなぁ」という特別な感傷に浸ることができるってもんだ。
ピカデリー1も悪くない。チケット売り場から2階の入り口へと続く外の階段は、そこだけを切り取るとまるで外国のような雰囲気をもっている。チケットを買った客はこの階段を登る間に日常から非日常の空間へとシフトしていくのだ。
幸いオレは静活映画最後の上映に居合わすことが出来た。上映会館はオリオン座。上映作品は「二十四の瞳」。もちろん高峰秀子のオリジナル版だ。
上映前には客が舞台上に上がれるという粋なサービスを行っていた。なんでこういう事をもっと前からやらなかったのかねぇ……
さらには劇場支配人の挨拶なんてのもあった。支配人の挨拶に大きな拍手が起こるあたりは嫌いじゃないぜ。ちなみにこの上映の前にピカデリー1で観た「鎌田行進曲」でも上映終了後に拍手が起きた。この時は別に支配人とか出てきてないのにだよ。単純に作品の素晴らしさと、これでこの映画館ともお別れだっていう気持ちが自然とそうさせたんだろうね。普段は鉄仮面で通しているオレも、さすがに涙がこみ上げてきたよ。
そんなわけで、正真正銘静活映画館最後の上映となった「二十四の瞳」の上演終了後は、当然拍手が沸き起こった。少し残念だったのが、その後に挨拶もなければアナウンスもなかった事だ。オレが支配人なら、上映終了後のアナウンスで「この回を持ちまして、オリオン座での上映をすべて終了させていただきます。永い間、ご愛顧いただきありがとうございました。」くらい入れるけどな。これで客はさらに拍手して涙するでしょうに。
まぁ、そんなこと言いながらも、上映終了後に例の階段を降りるときに従業員全員が階段に並んで精一杯の「ありがとうございました」をしていたのにはちょっとうるっときたけどね。もちろん涙なんてのはカッコマンのオレには許されないから鉄仮面で颯爽と通り抜けたけどね。
静活映画館は10月5日に新静岡センター跡地に建つ「新静岡セノバ」にシネコンとして復活する。しかし七間町の映画館が無くなったことの重大性に気付くのはそう遠くないと思うよって話(´∀`)
静岡市に住む人なら誰もが知っている七間町の映画館街。今流行りのシネコンとは違い、単館の映画館がいくつも連なる、今では全国でも珍しい場所だ。そんな古きよき映画館が無くなるのだから寂しくなるのも当然だ。
単館の映画館が無くなるのは寂しいが、別にオレはシネコンが嫌いというわけではない。設備の充実度や、アミューズメントパークにきたような感覚を味わえるシネコンにはかなり高い評価をつけているつもりだ。しかし、それでも七間町の映画館にはそれらにない魅力があったのは事実だ。
例えばオリオン座。入り口正面から2階へと続く長い階段は、これぞ映画館と呼ぶにふさわしい威風堂々たるものだ。この階段を登るたびに「映画を見にきたんだなぁ」という特別な感傷に浸ることができるってもんだ。
ピカデリー1も悪くない。チケット売り場から2階の入り口へと続く外の階段は、そこだけを切り取るとまるで外国のような雰囲気をもっている。チケットを買った客はこの階段を登る間に日常から非日常の空間へとシフトしていくのだ。
幸いオレは静活映画最後の上映に居合わすことが出来た。上映会館はオリオン座。上映作品は「二十四の瞳」。もちろん高峰秀子のオリジナル版だ。
上映前には客が舞台上に上がれるという粋なサービスを行っていた。なんでこういう事をもっと前からやらなかったのかねぇ……
さらには劇場支配人の挨拶なんてのもあった。支配人の挨拶に大きな拍手が起こるあたりは嫌いじゃないぜ。ちなみにこの上映の前にピカデリー1で観た「鎌田行進曲」でも上映終了後に拍手が起きた。この時は別に支配人とか出てきてないのにだよ。単純に作品の素晴らしさと、これでこの映画館ともお別れだっていう気持ちが自然とそうさせたんだろうね。普段は鉄仮面で通しているオレも、さすがに涙がこみ上げてきたよ。
そんなわけで、正真正銘静活映画館最後の上映となった「二十四の瞳」の上演終了後は、当然拍手が沸き起こった。少し残念だったのが、その後に挨拶もなければアナウンスもなかった事だ。オレが支配人なら、上映終了後のアナウンスで「この回を持ちまして、オリオン座での上映をすべて終了させていただきます。永い間、ご愛顧いただきありがとうございました。」くらい入れるけどな。これで客はさらに拍手して涙するでしょうに。
まぁ、そんなこと言いながらも、上映終了後に例の階段を降りるときに従業員全員が階段に並んで精一杯の「ありがとうございました」をしていたのにはちょっとうるっときたけどね。もちろん涙なんてのはカッコマンのオレには許されないから鉄仮面で颯爽と通り抜けたけどね。
静活映画館は10月5日に新静岡センター跡地に建つ「新静岡セノバ」にシネコンとして復活する。しかし七間町の映画館が無くなったことの重大性に気付くのはそう遠くないと思うよって話(´∀`)
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映画館にあまり行かない人の中には、「映画は1800円払わないと観れない」と思っている人も多いのだと思う。
でもそれは違う!!メンズデー、レディースデー、カップルデー、レイトショー、ファストデー(毎月1日)を上手に利用すれば、わずか1000円とかで観れるわけだし。自宅では決して味わえない感動が映画館では得られる!!もっと一人でも多くの人が映画館に足を運んで欲しいよ。
子供の頃、ETやグーニーズ、グレムリン、ドラえもんとか親に連れて行ってもらった時の事を今でも覚えているけど、小さい子供の頃から映画館に連れて行ってあげるべきだと思う。きっと何かを感じ取ってくれうだろうし、映画にはをそれだけのパワーがあると思う。