有馬隼人

　１月３日に行われた学生代表VS社会人代表の「ライス・ボウル」は、アメフトという日本においては超マイナーな競技にも関わらず生中継という破格の扱いで放送された。それもBSやケーブルではなく地上波で！！さすがはNHK。

　試合はというと社会人代表のオービック・シーガルズオンワード・スカイラークスが学生代表の法政大学トマホークスを僅差で破る接戦だった。

　試合も面白かったのだが、それよりも気になったのはグラウンドでサイドラインのレポートをしている有馬隼人の存在。日本のアメフトの試合が放送していると必ずと言っていい確率でレポートをしている。

　知っている人もいると思うがこの有馬隼人はTBSのアナウンサーを辞めてアメフトの社会人チーム「アサヒビール・シルバースター」に加入した異色の選手。

　とはいっても元々大学では学生年間最優秀選手賞チャック・ミルズ杯を獲得するほどの逸材。当然社会人から誘いはあっただろうが、それを蹴ってTBSに入社したもののアメフトが忘れられずに選手生活に戻ったというわけだ。

　現役選手が、それも所属リーグのチームのレポートという通常ではありえない事なのだが、元アナウンサーという経歴を買われてたびたびレポートをしている。

　ポジションはアメフトの花形であるQB（クォーター・バック）だが位置づけとしては２番手か３番手で控えだ。レポートの他にも元アナウンサーという経歴が注目を浴びて取材やコラム、本なども出しているが、控え選手という立場で多くメディアに露出する事をよく思わないヤツもいるだろう。

　本人はその事を自覚した上でアメフトに関する仕事は極力断らないようにしているらしい。それもすべて日本におけるアメフトの認知度を上げるためだとか……うーん、素晴らしい。もちろんアナウンサー出身だけあって話も分かりやすいし顔も良い！！

　アメフトという競技はあらゆるスポーツの中でも最高峰に位置する面白さを持っていると思う。ただみんな知らないだけなのね。このあたりは自転車のロードレースと非常に似ている。

　要はアメフトもロードレースも最高に面白いから見てみなよって話(´Д｀)