さよならteacup

富士登山2018 〜富士宮口・少年編〜

前回富士登山に1人で行ってきた記事を書いたのだが、正確には1人で登ったわけではないんだよね。と言うのも、途中からある少年と一緒に登ることになったというお話。

7合目あたりで補給食を摂るために登山道脇で休憩していたらどうも視線を感じる。視線の先にいたのが少年だった。しばらくこちらを見た後に先に上り始めた少年。途中で渋滞に巻き込まれた少年に追いつくと、なんと少年から話しかけてきた。

「やっぱり追い抜いぬくのは良くないですかね?」

突然話しかけられて驚いたが、そこはオレも40歳。大人の余裕を見せなければならない。

「まぁ、無理に追い抜くのは感じ悪いよね。ここはのんびり待とうか」

そんなこんなで少年との旅が始まった。

少年は17歳で名前は知らない。父親と一緒に来て、水ヶ塚駐車場から登っているとのこと。父親は別ルートで登り、山頂で落ち合うとか。随分とアクティブな親子だね。

少年の格好は半袖短パンにサンバイザー&ストックという完全なトレランスタイル。オレの格好もどちらかというと若干トレラン寄りで、12Lという小さなザックを背負っていたので目に付いたと思われる。

普段17歳の少年と会話などすることのない40歳のオジさんだが、妙に大人慣れした少年で会話に退屈しなかった。おそらくは山などで大人と行動する機会が多いのだろうね。肌もピチピチで絵に描いたような好青年で、その若さと17歳では珍しいトレランスタイルで多くの人から話しかけられていた。

正直富士宮口の渋滞はうんざりだったが、少年と話しながら登ったおかげで退屈もせず良いペースで山頂まで行くことができた。最後に「ありがとね」と握手を求めると、「ありがとうございました。また山で会ったらよろしくお願いします。」と言い、オレが差し出した右手を両手で握り返して深くお辞儀をするじゃないの……素晴らしすぎるぞ少年。

少年は父親との待ち合わせのため山頂に残り、オレは早々と下山。

果たして少年はこの日の出来事を父親にどのように話すだろう。「トレランスタイルの格好良い人と一緒だったよ」か、はたまた「変なオジさんがいたから、からかいながら登ったよ」かどちらだろう……って、おいおい、もう完全に少年の虜だよヽ(*´Д`)ノ


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コメント一覧

bonjovi
オレなんか常に周りの目を気にしながら生きている小心者の臆病者だよ。
オレもキミみたいに真っ直ぐ生きられたらなぁとつくづく思うよヽ(*´Д`)ノ
まっく
キミが自分のことをどう思われてるか気にするなんて。(笑)
それにしても、今どき珍しい(?)好青年だね。
昔浅間コースでトレランの人に笑顔で(オレンジのミラーサングラスかけてたが)挨拶されたのを思い出すな。
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