自民党の新総裁がきまりました。
早速マスコミはエールを送り大宣伝、何か新しい政治に期待ができるかのような報道。間近かの総選挙で国民の現実的な判断を鈍らせることをはかっているようです。
新総裁の特技は「人の話をしっかり聞く」だそうです。まあなんと耳障りのいい言葉でしょう。安倍前首相が言葉巧みに空文句ばかりを振りまいていた姿が頭をよぎります。
「話を聞く」だけなら簡単なことです。それを売り文句にするのは、周りの重鎮たちが「人の話を聞いてこなかった」と認めているということでしょうか。
しかし、彼の政策は安倍・菅政権の寸分の狂いもない継承です。
ポーズだけに惑わされない賢い判断をしなければなりません。
自民党のホームページにある「綱領」の一部;
1.自民党は常に進歩を目指す保守政党である
(1) 正しい自由主義と民主制の下に、時代に適さぬものを改め、維持すべきものを護り、秩序のなかに進歩を求める
(2) 勇気を持って自由闊達に真実を語り、協議し、決断する
(3) 多様な組織と対話・調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる
現実に見える今の姿からは、やはり空文句に見えるのですが・・・・。
「給料を明けに会社は守銭奴だ」の「明けに」は、「上げぬ」の誤記でした。ご免なさい。
『宏池会の歴史にちなんだ「令和版所得倍増計画」で、今一つは「『新しい日本型資本主義』構想会議」だ。これらの岸田二大目標が、現下の世界各国によるこの政策前進を睨みつつ設定されているのも明らかなのである。この世界動向は「生産と消費の好循環」のためとも叫ばれ、「供給サイド経済から需要サイド経済へ」という世界動向とも一致する部分がある。これは今朝の新聞で言えば、例えばこんな世界動向とも同質のものである。「G7における国際的な法人税改革のルール作り」』(拙ブログ「9条バトル」9月30日エントリーより)
この手の世界新動向に幾分かなりとも手を付けるのかどうか、お手並み拝見。安倍も麻生もこう叫び続けたが何の前進もなかったそれと同じになるのかどうか。
『儲かっているのに給料を明けに会社は守銭奴だ』
でも、安倍の結末は哀れ、こんなふうね。
『岸田がこの点で一定の成果を上げられなければ、安倍が落とした日本経済はさらに沈没していくだけだ。韓国には18年度にもう抜かれてしまった国民一人当たり購買力平価GDPも、コロナ失政もあってさらに世界40位へと下がっていくに違いない。2020年度についてIMFが21年4月に発表したこのGDP数字は、韓国44,621ドル、日本42,248ドルと年25万円を超える大差が付いてしまった。日本のサッカー世界順位は26位なのに、こんな勤勉かつ優良公民・日本人相手にして、このままではただただ安倍政治が悪かった悲劇なのである』