「被害者救済新法」が成立した。
その経緯を見ると何か質の悪いマジックを見ているようだ。
法案は、嫌がっていた自民党が世論に押されて仕方なく動き出し、与野党5党(自民・公明・維新・立憲・国民)の共同案として提出されたものだが、国会審議で参考人として発言した被害者弁護人や2世信者が「不十分な内容なので修正して欲しい」と述べていたにもかかわらず、それに答えることなく会期末の10日に性急に採決可決された。共産党やれいわ新撰組が審議を尽くすための会期延長を訴えていたのも無視、5党が足並みをそろえてことが進められた。
法案は本来被害救済を目的としている、にもかかわらず被害者自身の声が反映されない。彼らが国会に審議に呼ばれたのは、体裁を整えるための形式的なものだったということになる。つまり5党は、本当に被害者を救う気はないということ。とんだ茶番である。何のための法案審議だったのか、そして何のための救済法か?
本来の目的をうやむやにした5党の動き、何か戦前の大翼賛体制を想起され、危険を感じる。
1月に開かれる国会で、「軍拡の為の増税」が論議されると思われるが、改憲と合わせて彼らの動きを注視してゆきたい。
蛇足ですが; この数週間、ワールドサッカーでの日本の活躍に国内が沸き、日本選手団や応援団のマナーの良さが世界で注目されました。マナーのいい日本人、この爪の垢を国会をないがしろにする議員達になめさせたいものです。そして民主主義国の国々から「日本の国会」のありようが笑われているのではないかと心配をしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます