昨夜はBSプレミアムで山田洋次監督の次回作『東京家族』のメイキングを観て、その後続いて同監督作の『家族』を観ました・・・というより途中で寝てしまいましたが・・・でも良いんです。
以前にも観てますし、録画もしましたから・・・・
撮影中の『東京家族』は1953年の小津安二郎監督製作の『東京物語』を現代に置き換えてのリメイク。
この映画の封切り時は、ワシは幼児で、もちろんリアルタイムでは観ておりませんが、後年ビデオとして観ましてすっかり小津映画のフアンとなりました。
『東京物語』では広島県尾道に住む老夫婦が、いまや独立したり嫁いで東京に住む子供たちに会いに行きます。
現代と違って、新幹線も無い時代、蒸気機関車で十数時間の旅です。
しかし、上京したものの、子供たちは仕事に追われたりして、老夫婦を構うことができず、熱海へ温泉旅行に行かせたりします。
唯一、戦死した次男の嫁(原節子)が世話をしてくれました。
老夫婦は尾道に戻りますが、しばらくして老母は亡くなります。
まあ、そんな内容の映画です。
母が松竹映画もよく観に連れて行ってくれたのと、小津映画のゆったりとしたリズムとこの時代社会や家族の問題を取り上げるのと、この時代の人々の言葉遣いと映画のリズムなどが好きですね。
それらテーマは山田監督にも共通するものが多々あります。
山田監督は撮影期間中に起きた3・11東日本大震災に、この日本の大事件を外して映画製作は出来ないと、約1年間撮影を延期し、シナリオを震災のエピソードを挿入したものに書き直して続行しました。
両監督の人情味あふれる映画が好きで、公開が待ちどうしいです。