帯状疱疹

帯状疱疹
 
前期高齢者なので、健康（ビョーキ）ジャンルも扱っていこう。年に一度の同期会では、ずいぶん前からビョーキ自慢に花が咲いている(^-^;。
 
数年前からだろうか、帯状疱疹に関する TV CM が流れている。CM になるくらいなので、経済活動のネタとして十分成立するくらいの需要？があるのだろう。少なくとも帯状疱疹に関心が高まるのは悪いことではないと思う。
 
私が帯状疱疹を発症したのは約 10 年前。突然目が痛くなった。正確に言うと、右目から後頭部に向かって痛みが走る。外傷は何もないが、目がおかしくなったのかと思い眼科に行った。頭の上に指を置き目の後ろから後頭部に向かって指を動かし、こんな感じで直線的に痛みが走るのです！と説明した。
 
一通り目の検査をして先生曰く「目には何の異常もありません。しかし、症状から帯状疱疹の疑いがあります。」と。帯状疱疹？聞いたことはあるが詳細不明。帰宅してさっそく検索。蕁麻疹の激しいヤツくらいしか知識がなかった私は、目からうろこというか、放っておくとマズイことを理解した。
 
早速皮膚科に行ったら、即入院と言われた。さすがに仕事の引継ぎなどあるので 1 日待っていただき、入院した。入院と言うと大げさだが、1 日に 3 回の点滴を 1 週間続ける治療法であり、通院が無理なのでとのことだった。入院してすぐに右目の下に発疹が出てきた。軟膏のようなものを塗り結構大げさな包帯がまかれ、何があったの！？クラスの見た目であったが、実は何ともなかった。
 
それよりも頭痛の方が気になった。診断によると右目の視神経がウィルスによってやられているとのこと。これで目から後ろに向かっているような痛みがあった理由を納得。点滴が効いたのか、痛みは日々収まっていった。果たして、無事一週間後に退院。そして日常に戻っていった・・。
 
帯状疱疹はウィルスが神経をむしばむ。それは元に戻せないので、治癒後も痛みが続く場合があるとのこと。私の知人にも同様の体験があると聞いた。私の場合、発見が早期だったせいか、そのような痛みの残留はなかった。しかし、右の視神経に集中すると（そんなことが可能かどうかはスピ？）、若干の違和感が残っていることは認識できる。
 
帯状疱疹発症原因の一つに、ストレスがあるらしい。確かに、社内でも海外出張時に発症した例があると聞いたことがあるが、おそらく相当のストレスがあったのではないか。私の場合、全くそのようなきっかけは思い浮かばなかった。が、よくよく考えてみると、その候補に気が付いた。あっ、これが仮面ストレスってやつか。詳細は省略。
 
発疹ができても、それが帯状疱疹かどうか素人では判断がつかないと思う。その意味で私の体験談が役に立つかどうかもわからない。しかし、タイミングさえよければ後遺症なく治療できることがあることをお示ししたいと思った次第である。
 
PS：人生で初めて入院を体験した。入院時、食事のカロリーを尋ねたところ 2,000 kcal/day とのこと。運動できないのに多すぎと感じたので、カロリーを減らせないかと尋ねたら 1,500 kcal/dayもあるとのことで、それに変更していただいた。主食が減らしてあっただけだが、効果てきめん。退院時にベルトの穴が一つずれていて、びっくりした。
病院食は、あまりおいしいものではなかった。それでも酒もタバコも禁じられた入院中の唯一の楽しみと言っても過言ではない。そんな私に、看護師さんが「病院の食事っておいしくないよねー♪」と、ご本人は励ましているつもりなのだろうが、それは逆効果なのであった・・。
 
 ご注意：本稿は本人の体験に基づくものです。ご自身の疾病はしかるべき医療機関にご相談ください。