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ハリー・ベラフォンテ
2023 年 4 月 25 日に 95 歳で亡くなっていたことを、先日知った。というか、2 年近く前のことなのに、私が見たり聞いたり読んだりしている媒体では、取り上げられなかったということか。というか、自分の年齢を考えるに、私が好きな海外の音楽家の多くは亡くなっているはずだ。しかし、よほど好きなアーティストでなければあえて調べたりしないので、べラフォンテ氏に関してもそういうことなのだろう。
べラフォンテ氏が歌う曲で絶対に忘れられないというか、これほど観客と一体化しているライブ演奏は他に知らないというか、何年かぶりに例の「マチルダ」を聞いてみた。まぁ、このジャンルを聞く方ならよくご存じの歌唱と思う。
YouTubeへのリンク(怪しくないです)
ハリー・ベラフォンテ「カーネギー・ホール・コンサート」1959年4月録音 「マチルダ」
私は LP(Vol 1 / 2) を持っていたはずなのだが、探しても出てこない。どこかにしまい込んだのか。しょうがないので、YouTube で検索したらオフィシャルチャンネルで公開されていた。非常に音質が良い。(ヘッドホンがお勧め)
最初に聞いたのは、多分中学生のころ。歌が上手なおじさん。でも、マチルダ という曲には、ちょっとたまげた。演奏が 12 分以上あり、歌を歌いながら聴衆を巻き込んでいく様子は、子供ながら圧倒され引き込まれた。当時は(も)英語はよくわからなかったが、なんとなく 誰が歌っているか とか、なぜみんなが笑っているか など、何回も繰り返し聞いていたらなんとなくわかったつもりになった。
確か LP には歌詞だけでなく、聴衆とのやり取りも文字起こししてあったと思うので、それを参照したかったのだが見つからなかった。なので細かくは紹介できないが、マチルダの短くて繰り返される歌詞をいろんな人に歌わせている。
最初は伴奏のトリオから始まり、指揮者(聴衆の方を向いていないと怒られる)、合唱団、金持ち、奨学生(ラグがあるので・・)、40 歳以上の女性・・などに、ジョークや軽快なトークも挟みつつ歌を振り、会場全体が一体化していく様は圧巻だ。笑いだけしか起きない場面では、これが動画だったら・・と思う。
これを書きながら久しぶりに「マチルダ」を繰り返し聞いた。これぞエンタテイメント。
遅まきながら、ご冥福をお祈りします。
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