世界のナベサダ
先日 radiko でジャズ番組を聞いていたら、最後の 1 曲でナベサダのカリフォルニア・シャワーが流れた。久しぶりに聞いたが、これは私が好きなナベサダとは違うよねー・・とか思ったら、昔のことを思い出した。
若いころ、1980 年代、新宿ピットインに良く行っていた。お目当ては板橋文夫氏(p)とか。その日は渡辺文男氏(ds)のバンドで、アルトサックスが・・誰だったか思い出せない。当時第一線で活躍されていた方。
セカンドステージだったか、客席から大歓声が上がった。最初はいなかった小柄なおっさんが、アルトサックスを抱え、微笑みながら立っていた。良く見なくても渡辺貞夫氏だ!あっ、そうか。弟のステージに友情出演なのだろう。
初めて生で聞くナベサダのプレイ。圧巻。まず、音がでかい。アルトサックスって、こんなでかい音がする楽器だったのか!?もちろん出てくるフレーズもすごい。もう一人のアルトサックスプレーヤーも、最敬礼で聞いている。
当時の私のナベサダ評は、あまり良いものではなかった。もちろん LP でしか聞いたことがなかったし、少し線が細い感じがして、日本人にしては上手な人くらいの認識しかなかったので、間近で聞く生音に驚愕した。
演奏がひと段落するとミュージシャンはステージとは反対側にある楽屋の方に流れていくが、その時はお客さんとごちゃまぜに。そしたらたまたま貞夫さんが私の横を通った。これはツーショット写真チャーンス!一緒にいた知人は常にカメラを携行する方だったので「カメラカメラっ」と叫んで、貞夫さんを呼び止め、並んでポーズをとった。・・。先に進まない。なんと「悪い、フィルムがもうない。」とか。
一瞬時間が凍り付いた。そして貞夫さんは苦笑いしながら楽屋に去っていった。
今思い出しても、ばつが悪い。赤面。人生で思い出す失敗の上位に入る出来事だ。もし写真が撮れていたら、超貴重な 1 枚になっていたことだろう。スマホどころかデジカメも普及していなかった時代。知人のカメラに気が付いたことまでは良かったのだけど、フィルムがなくて・・は、本当に哀しかった。
既出の村上ポンタ氏に続き、新宿ピットインの思い出でした。以上。
PS:そういえば、新宿ピットインで、いつも演奏を録音していたお兄さんがいたなぁ。機材は確かソニーのデンスケだった。小さいテーブルの上にちょこんと置かれていた。何も注意されていなかったから、黙認だったのだろう。そのころの音源は残っているのかしら。実は私もいくつか録音したことがある。旅カセ(懐かしいでしょ!)だったけど。どこにしまったのか?いつか探してみよう(^^)/。
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