Run, BLOG, Run

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花見の席にて / Knock Me Down

2004年04月05日 18時37分26秒 | 想在
 昨日はあいにくの雨であったが、井の頭公園にて、音楽好きな仲間 総勢二十名ほどで花見をしてきた。 幹事殿がビニールシートを張って屋根にしてくれたので、シート下では、呑めや歌えの大騒ぎとなった。

 みなでギターでの即興弾き語りをたのしんでいたら、とつぜん、三人組の若者がやってきて、「ちょっと話を聞いていただけないでしょうか?」 と言うので、まあ、どんな話なのか、聞くだけは聞いてやろう、ということになったのだが。

 若者のくせに (ビールをすすめたら、「まだ未成年なんで」 と言っていた) 覇気がぜんぜんなく、話も要領を得ていなくて、なにがなんだかよくわからなかったけれど、どうやら、「私設のハローワークを作るための運動」 をしているようで、署名してもらえないかということみたいだった。

 やれやれ、花見客、しかもノリの良さそうな人たちにご協力願い、ラクしてたくさんの署名を集めよう、といったところだろうか、と思うと、せっかくいい気分で酔っていたのに、妙にしらけてしまった。

 だれも相手にしないだろうと思っていたのだが、一人の心やさしき女性が、「じゃあ、みんなで署名してあげましょうか」 と言い出した。 しかし、私は、 「おいらはヤダ!!」 ときっぱりと跳ねのけた。 (あまりにもむげに跳ねつけてしまったので、その女性には悪かったと思う。 ごめんなさい)

 そこで、「署名してもいい、という人は署名して、署名したくない人はしなくていいんじゃない?」 ということに落ち着き、私はほんとうに署名をしなかった。

 いや、私は、署名運動がきらいなわけではない。 昨今相次いでいる個人情報の漏洩とか、そんなことを気にしているわけでもない。 私の個人情報なんて、そんなもったいぶるようなものでもないし。

 私がイヤなのは、その運動とやらに興味をもったわけでもないのに、署名をするということ。 だって、かれらの話にこころ惹かれてもいないのに、署名だけはするなんて、たんなる偽善にすぎないような気がしてしまうのだもの。

 その運動に共感できたなら、私はいくらでも署名して差し上げるだろうが、じぶんのやらんとしていることについて まともに説明もできないような若僧に協力してあげるほど、私は、親切な人間ではないのだ。

 ほんとうに、真剣にその運動に取り組んでいるのなら、もっと本気で説得してみせなければ。 どんなことがあってもこの運動をひろめたいという熱意を表現してみせなければ。 そんな屁っ放り腰で、簡単に署名があつめられると思うんじゃない。 人のこころを動かすことができなくて、なにが署名運動だ。

 ― 私は、はっきりとそう言いたかった。

 そう。 ロックンローラーがひとたび演奏しただけで、多くの人を感動させ、こころをとらえてはなさないように、その運動にたいする情熱で、私たちを knock-out してみせなきゃ、ね。
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拝啓 goo BLOG 殿 / Trackback について

2004年04月05日 14時13分06秒 | goo ブログ / blog
 きっと、goo のえらい人は見ていないと思うが。

 じぶんの書いた過去の記事について言及したときに、その記事へのリンクを本文中に貼ってみたところ、勝手に trackback されてしまった。

 たしか、仕様では、[新規投稿] 画面で [トラックバック URL] に入力すると、trackback が送られるようだが (goo BLOG > 使い方 > トラックバックする より)、 この動きも、仕様のひとつなのだろうか? weblog というものをやるのがはじめてなので、私がよくわかっていないだけかもしれないが。

 なぞだらけの、goo BLOG.
コメント (2)
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Kurt Cobain / Decade

2004年04月05日 12時41分15秒 | 音楽
 Nirvana のギターリスト && ヴォーカリスト、Kurt Cobain が亡くなって、今日でちょうど十年。

 私は、 Nirvana のファンでもないし、脳天にみずから弾丸を放つという行為には、なぜ? という疑問をもっているし、その行為のために かれを英雄にまつりあげるのもイヤなので、これまではあまり言及してこなかったのだが、一区切り、というか、なんというか、ちょっとふれてみたくなった。

 ロック好きな人はすでにご存知で、常套句のようにあちらこちらで言われているので、辟易するかも知れぬが。

 Kurt Cobain は、その遺書 (のようなもの?) に、Neil Young の ‘My My, Hey Hey (Out Of The Blue)’, ‘Hey Hey, My My (Into The Black)’ の歌詞の一部 (「錆つきるより燃えつきたほうがいい」) を引用したとのことで、私は、Neil Young が大好きゆえ、それを知ったとき、とても困惑した。 きっと、歌詞を引用されたという 当の Neil は、もっと戸惑い、もっと苦悩したのではないか、と思う。 それでも、Neil はその痛みを乗り越えるかのように、‘Sleeps with Angels’ という Kurt Cobain へ捧げたという歌を発表した。

 あれから十年。

 いまごろ、Kurt Cobain は、天国でなにを思っているのだろう? どんなことをしているのだろう?

 Neil は いまでも、ロックンロールしつづけているよ。



 BGM:
 Neil Young “Decade”
 (* この作品は、デビューからの十年間のベスト盤。 本文でふれている ‘My My, Hey Hey (Out Of The Blue)’, ‘Hey Hey, My My (Into The Black)’ は収録されていない)


 関連情報:
 CDJournal.com より
 「10回忌を前にカート・コバーン周辺がなにやら騒がしいことに・・・」


 蛇足:
 前投稿でふれた Patti Smith の “Gone Again” にも、Patti が Kurt Cobain に捧げたという曲 - ‘About a Boy’ が収められている。


 蛇足2:
 「カート・コバーン」 の検索結果 約 7,510 件
 「カート・コベイン」 の検索結果 約 331 件

 外国人の名まえのカタカナ表記は、じぶんの好きなふうにすればいいので、どちらでもかまわないと思うのだが。
 私は、あえてどちらかを選ぶなら、「カート・コベイン」 かな。



 (revised 13 May, 2004) (CD ジャケット画像削除)
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