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稲川淳二の「CD付お菓子」 !

2004年04月23日 12時12分09秒 | 覚書
 CDJournal.com より

 『稲川淳二の「CD付お菓子」で夏を先取り!』


 「「タイムスリップグリコ」 や、ファミコンのゲーム・ミュージックCDをオマケに付けた 「ゲームサウンドミュージアム~ファミコン編」 など、「CD付お菓子」 が大ブームとなっている昨今。 TOMYよりついに出ました 「稲川淳二のこわい話」 (税込¥315)。 」

 「グッド・テイストのガムのおまけについてくる、12cmCD に収録されているのは、鳥肌モノの語り口調で綴られる恐怖の物語が1枚に付き2話ずつ。 全5種類が発売されていますので、すべて集めれば厳選された名調子が10話手に入る!」


 ... ついに出たか。

 はやりものの CD 付きお菓子だが、音楽ではなく、あえて稲川淳二さんの 「こわい話」 にしたところは、おもしろいかな。 しかも、「夏を先取り」 ... 。



 友人で、私がとてもこわがりなのをおもしろがって、よくこわい話を聞かせようとする人がいる。 わーーーーーーっと耳でもふさいでしまえばいいのだが、こわがりのくせに、「こわいもの見たさ」 でついつい聞いてしまう。 そして、夜、ひとりでお風呂に入れなくなったり、電気を煌々とつけたまま寝ることに。 そうなるとわかっているのに、聞いてしまうのよね ... 。 見栄っ張りなんだか、知りたがりの聞きたがりなんだか。



 さて。 「幽霊占い」 で検索したけれど、おもしろそうなものが見当たらなかったので、「お化け占い」 でも。 生年月日で、幽霊ではなく、モンスターにたとえた占い結果をおしえてくれる。

 今回の結果はおかしかったので、のせておこう。

 またまた、“devil” チックなおこたえ。 ..... そうさ、あたいは、“吸血女” さ。





 あなたは「ヴァンパイア」な人です。

 気高いモンスターであるあなたは、メンツやプライドにこだわる傾向があります。服装や持ち物に独自の気の使い方をしたりします。ブームや流行にも敏感ですが、それに流されず自分だけの視点で斬新なものを見つける力も持っています。

 またプライドが築きあげた自分と、本来の自分のギャップに悩むことが多いタイプです。素直な自分をさらけだせる友人が仲間にいれば、どんどん躍進していける運勢を持っています。

 恋愛に関しては、夜型。夜が勝負です。あなたの魅力は夜になると俄然輝きます。また、考えが表情に出やすいので、いろいろ相手に悟られぬよう注意。どんな時でもクールに行きましょう。




 ヴァンパイアさんのラッキー
 ラッキーアイテム : 棺桶、トマトジュース、アイマスク
 ラッキースポット : 暗い所、狭い所
 ラッキー天気 : くもり&雨
 ラッキー善行 : 献血



 ---
 PM13:57 追記

 さっそく買ってきた。 『稲川淳二のこわ~い話』 (写真)。

 ちなみに、中の CD は、「世界初の抗菌加工」 (ITmedia より) だそうである。
コメント (2)
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詩人は他の作家より早死? / 動詞の過去形のチャンピオン

2004年04月23日 02時08分54秒 | 想在
 News を見ていたら、

 『詩人は他の作家より早死=米研究者』

 というものが目に入ったので、読んでみた。


 「米研究者の調査によると、詩人は小説家や劇作家、その他の作家に比べて早死するとの結果が明らかになった。
 米カリフォルニア州立大学の研究者ジェームス・カウフマン氏が発表したもので、同氏は、その理由について、詩人は自虐的になったり、自己崩壊しやすい場合があることや、若くして著名になるため早世が注目されることなどを挙げている。」


 とのこと。

 わかるような、わからないような ... 。



 この記事を読んで、ぱっと思い浮かんだのが、私の好きな作家 ― 小説家でもあり、詩人でもある Richard Brautigan (リチャード・ブローティガン) さん。

 ちょうど、二十年前、四十九歳で亡くなった。

 四十九歳。 もしかすると、けっして若死にとはいえないのかもしれないが、なぜか、まっさきに浮かんだ。 銃を使って、みずから、ひっそりと命を絶った、ということが、あたまのかたすみにあるからかもしれない。



 もうひとり、好きな詩人で、新川和江さんという方がいるのだが、この方の書いた詩で、こういうものがある。



  「骨の隠し場所が…」

  人が一生のあいだに
  どうしても 言わなければならない言葉というのは
  二言か 三言なのであろう
  はやばやと言ってしまうと
  生き続ける理由が無くなるので
  人はその言葉を
  どうでもいいどっさりの言葉の中にまぎれこませて
  自分でも気づかぬふりをしているのだろう

  どうでもいいどっさりの言葉で
  お喋りをすればするほど心はみすぼらしく飢え
  するうちに四つん這いになり
  くんくんないたりもするのであろう
  どこへ埋めたか 骨の隠し場所が
  ついにわからなくなった ひもじい小犬のように

  ... 『わたしを束ねないで』 (童話屋)



 また、ライナー・マリア・リルケは、小説 『マルテの手記』 において、こう書いている。


 「人は一生かかって、しかもできれば七十年あるいは八十年かかって、まず蜂のように蜜と意味を集めねばならぬ。 そうしてやっと最後に、おそらくわずか十行の立派な詩が書けるだろう。」

 ... 『マルテの手記』 (新潮文庫 / 大山定一 訳)


 もしかすると、Brautigan さんは、「どうしても 言わなければならない言葉」 を探しあててしまったのだろうか? 「蜜の言葉」 を集めてしまったのだろうか? と、考えることがある。

 ことばの探求者 ― 詩人というものは、「言わなければならない言葉」 を探しあててしまった時点で、じぶんの役目のおわりを感じてしまうのだろうか ..... 。

 そういったところに、芸術というものの 「こわさ」 や 「微妙さ」 があるのだろうか ... 。

 だとしたら、このわたしの、凡才ゆえの 「もどかしさ」 は、逆に感謝すべきなのだろうか ..... 。

 そんなふうに考えてしまうのだが。



 さて。 このまま、書き終えるのは、じぶんがすこし切ないので、Brautigan さんの詩でいちばん好きなものを引用しよう。




  「動詞の過去形のチャンピオン」

  わたしは動詞の過去形のチャンピオンである
  いやそれは
  あらゆることをしたということだよ
  しなかったことはなにもないな
  えへん
  でもいまからなにをするかはぜんぜんわからない

  ... 『ロンメル進軍』 (思潮社 / 高橋源一郎 訳)




 Brautigan さんにひとこと言えるなら、

  『「動詞の過去形のチャンピオン」 が、さいごにピストル自殺しちゃうなんて ... !!!』

 だろうか?
コメント (2)
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