Run, BLOG, Run

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blogは直感か。文章は書き直さぬべきか。

2004年04月19日 20時07分55秒 | goo ブログ / blog
 ここ数日、weblog について、いろいろ考えさせられているのだが、

 私の知人で、blog を執筆している方が、じぶんの書く記事について、こんなことを言っていた。



 「私は、記事を書くときには、一気に書いて、ほとんど書き直さない。 自分の中から一番最初に出てきた言葉なのだから、そのままアップする。 直感で勝負したい」



 細かい言い回しは忘れてしまったのだが、大意はこんなところだったと思う。

 文章が多少乱れていても、「てにをは」 がおかしいところがあっても、あえて手を加えない、というのだが、それは、じぶんの直感そのままをのこしておきたい、という 「こだわり」 からくるものだとか。



 じぶんのなかから自然に湧き上がってきたことばをたいせつにする、というのはわかる。 それがもっともじぶんに正直な、素直な表現である、といえるのかもしれないのだから。 そして、そういった作品で人のこころを動かすことができたなら、どんなにかすばらしいだろう、と思う。



 しかし。 じぶんに関していうと、「わたしは、直感だけでものを書けるほど、すぐれた書き手なのか?」 「そして、そのままそれを、world wide web 上に公開できるほど、じぶんの書いたものに自信がもてるのか?」 という疑問に突き当たる。

 これが、じぶんだけが読む、じぶんのためだけの日記などであったら、私も、じぶんのなかからすんなりと出てきたことばをそのままのこすであろう。

 けれども、曲がりなりにも、インターネットという開けた空間に向けて発信しているものであれば、じぶんのためだけでなく、読み手のことも考えなければならないのではないか?

 果たして、私は、じぶんのなかから自然に湧き上がってきたものだけで、受け手に伝えることができるのか?

 ... と思ってしまうと、どうしても、解体/再構築、 削減/補填、 冷凍/解凍、 過熱/冷却 ... などという工程を経た、つぎはぎだらけのものになってしまうこともある、と言わなければならない。

 (むろん、ほとんど 「無傷」 のものをのせている場合もあるが。)

 そういった過程を通ることで、じぶんがほんとうに伝えたかったことが明確になったり、 ぼんやりとしていた部分が明瞭になったり、 難解な言いまわしを平易にすることができたり、 つい無意識に吐き出されている使い古された常套句を じぶんなりのことばに置き換えたりすることができる。 あえて多義性をもたせたり、 受け手の印象を変えることも可能か。

 文字の書き方ひとつ、 句読点の置き方ひとつ、 改行ひとつ ... テキストの魔術に、おどらされている気もしなくもない、が。




 非凡なるひとは、なんの迷いもなく、すらりすらりと書いて、そのままそれを公表することができるのであろうか。

 太宰 治は、『駆け込み訴え』 というユダのキリストへの愛憎を描いた独白体の短編小説を、よどみなく一気に口述したと言われている。 それは、まさに天才のなせるわざであろうが、私のような無芸無能のものにはとうてい無理だ。

 天からことばがふってきて、それをただ、キーボードにたたきつけるだけ、なんてことが起こらない限り ... ?





 今後も、私は、前述の知人とは対極の考えをもって、つぎはぎだらけで、ぼろぼろの記事を書きながら、明日をも知れず走りつづけていくのだろうか ... ?






 BGM:
 Bruce Springsteen “明日なき暴走 / Born to Run”



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Blog に関する調査(前編・後編) goo リサーチ

2004年04月19日 11時16分21秒 | goo ブログ / blog
 Japan.internet.com より、

 『Blog から役立つ情報が「得られる」――61.5%【第1回 Blog に関する調査(前編)】』

  goo リサーチ と japan.internet.com が共同で行ったアンケートの結果により、



 「過去1か月、他の人が作成した Blog を見たかを聞いたところ、「ある」 人が26.6%、「ない」 人が32.6%、「Blog についてよく分からない」 人が40.8%だった。 Blog を見たことが 「ある」 と答えた人に、過去1か月以内に訪れた Blog サービスサイトについて尋ねたところ、トップは 「はてなダイアリー」 で36.0%。次いで2位は 「goo ブログ」 25.2%、3位が 「ココログ」 21.6%だった」



 とのこと。 二位が goo BLOG なのは、goo の調査だからだろうか??

 私的には、かなり市民権を得ている感があったのだが、まだまだ blog の認知度は思ったよりも低い、のだろうか?





 同じく、Japan.internet.com より、

 『Blog 作りで重視する機能「作成が簡単」――72.8%【第1回 Blog に関する調査(後編)】 』

 では、さらに興味深い調査結果が。 blog を作成 (・公開) する理由について。



 「なぜ Blog を作成しているのか、その理由について質問した (複数選択可)。 すると 「自分の備忘録として書き残したい」 が最も多く69.6%、次いで 「自分の得た情報を他人と共有したい」 32.1%、「自分の意見を他人に理解してもらいたい」 25.0%となった。自分が感じたことや忘れたくない体験、自分が得た情報などを、他の人に知ってもらう手段として Blog を始めた人が圧倒的に多いようだ。」



 やはり、多くの人が、いくつかの同じ方向を見つめて blog 開始するのだろうか。 そして、それらのなんらかの目的をもってはじめた人は、いざ、立ち向かってみて、一週間、二週間、一ヶ月 ... と時を経たあとに、どのように変化していくのだろう?

 わたしは、まだ、こたえが見えていない。

 潮の満ち干のように、なにかにのまれて息ができないくらい くるしくなるような、なにかがさっと引いていって 心根がからからに乾いていくような、不思議なこころもちがする。 足場を固めて、じぶんの立ち位置をしっかりを見極めなくてはならないのだろうか。




 話を調査結果に戻そう。 track back 機能について。



 「実際、自分の Blog でトラックバックを受け付けているか聞いたことろ、「受け付けている」 人が53.6%、「受け付けていない」人は46.4%と、半数の人がトラックバックを受け付けていた。これに対し、他人の Blog にトラックバックをつけたことがあるか尋ねると 「ある」 人が16.1%、「ない」 人が83.9%となり、他人の Blog にトラックバックを付ける行為にまだ慣れていないようだ。」



 やはり、まだ track back に慣れていない人が多いもよう。 (ちょっとほっとする)

 track back というものを、つい最近までよくわかっていなかったのだが、個人的な見解としては、せっかくの blog ならではの機能なので、必要な場合には、大いに利用すべきであると思うし、ひとつの指標としては注目すべきもの、と考えている。 が、数値のとりことなってしまい、track back 数をかせごうと、受け手におもねるようなことしか書かなくなってしまうのは、いやだな ... とも思っている。

 track back を制するものは、blog を制する、なのかなあ ... と、ちょっと考え込んでしまうこともある、というのも事実だが。





 とりあえず、あせっても仕方がないので、ゆっくりじっくり、じぶんの速度でやっていこう。

 さいしょの、「無邪気な興味」 をわすれずに。 そして、「あらたな発見」 も見逃さずに、ね。





 BGM:
 Iggy & The Stooges “Raw Power”
 (‘Search and Destroy’ 収録)


 track back to;
 「A pebble and a ripple ... 」 (『★ うむむ。 ★』 より)



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