「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」 (在原業平 - 『古今和歌集』 より)
「世の中に 絶えてネットのなかりせば 人の心はのどけからまし」 (詠み人知らず)
世の中にインターネットというものがなかったら、人の心はのどかであろうなあ ...
(けれども、インターネットがなかったら、さみしくもなるのかなあ ... )
・
「巷に雨の降るごとく
わが心にも涙ふる。
かくも心ににじみ入る
このかなしみは何やらん?」
(ポール・マリ・ヴェルレーヌ / 堀口 大学 訳
- 『無言の恋歌』 / 新潮社 『ヴェルレーヌ詩集』 より)
「巷に嵐の吹くごとく
goo BLOG にも嵐吹く。
かくも心にわきあがる
このむなしさは何やらん?」
(あるストリート・ミュージシャン)
・
「世の中を 憂しと恥(やさ)しと思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば」 (山上憶良 - 『万葉集』 より)
「weblog を うざい、面倒と思ったら 飛び立っていこうか 鳥ではないけれど」 (ある吟遊詩人)
・
短いバージョン:
「智に働けば角(かど)が立つ。 情(じょう)に棹(さお)させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。」 (夏目漱石 - 『草枕』)
「智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角ネットは住みにくい。」 (ある女性)
・
長いバージョン:
「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角(とかく)に人の世は住みにくい。
住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。 どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)ができる。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。 矢張り向う三軒両隣りにちらちらする唯(ただ)の人である。 唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。 あれば人でなしの国へ行(ゆ)くばかりだ。 人でなしの国は人の世よりも猶(なお)住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。 ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降(くだ)る。 あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故(ゆえ)に尊(たつ)とい。」
(夏目漱石 - 『草枕』)
「違法ダウンロードをしながら、こう考えた。
知性に訴えればデムパに噛み付かれる。 情けをかければ厨房につけこまれる。 意地を張れば粘着質と言われる。 兎角にネットは住みにくい。
住みにくさが高じると、掃き溜めにヒキコモリたくなる。 どこへヒキコモッテもさみしいと悟った時、自己表現欲求が生れて、blog ができる。
blog を作ったものは Steve Jobs でもなければ Bill Gates でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらする唯のネットユーザーである。 唯のネットユーザーが作った blog が住みにくいからとて、越す blog サービスはあるまい。 (どこへ行っても、それほど変わりはないだろう。) あれば閲覧者のいない blog サービスへ行くばかりだ。 閲覧者のいない blog は goo BLOG よりもなお住みにくかろう。
越すことのならぬ blog サービスが住みにくければ、住みにくい所をどれほどかカイテキで、束の間の接続時間を、束の間でも住みよくせねばならぬ。 ここに comment という手に職ができて、ここに trackback という使命が降る。 あらゆる blog watcher は blog を活発にし、blogger の心に刺戟をあたえるがゆえに尊とい。」
(ある若者)
... なんか、すごいことを書いてしまったか ... がくがくぶるぶる ...
* ちなみにワタシは、「違法ダウンロード」 というものをしたことがない。 やり方を知らないのだ (知ろうとも思っていないが ... )。
参考:
『All About Japan』 - 「BLOGって何なんだろう?」
「世の中に 絶えてネットのなかりせば 人の心はのどけからまし」 (詠み人知らず)
世の中にインターネットというものがなかったら、人の心はのどかであろうなあ ...
(けれども、インターネットがなかったら、さみしくもなるのかなあ ... )
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「巷に雨の降るごとく
わが心にも涙ふる。
かくも心ににじみ入る
このかなしみは何やらん?」
(ポール・マリ・ヴェルレーヌ / 堀口 大学 訳
- 『無言の恋歌』 / 新潮社 『ヴェルレーヌ詩集』 より)
「巷に嵐の吹くごとく
goo BLOG にも嵐吹く。
かくも心にわきあがる
このむなしさは何やらん?」
(あるストリート・ミュージシャン)
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「世の中を 憂しと恥(やさ)しと思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば」 (山上憶良 - 『万葉集』 より)
「weblog を うざい、面倒と思ったら 飛び立っていこうか 鳥ではないけれど」 (ある吟遊詩人)
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短いバージョン:
「智に働けば角(かど)が立つ。 情(じょう)に棹(さお)させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。」 (夏目漱石 - 『草枕』)
「智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角ネットは住みにくい。」 (ある女性)
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長いバージョン:
「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 兎角(とかく)に人の世は住みにくい。
住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。 どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)ができる。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。 矢張り向う三軒両隣りにちらちらする唯(ただ)の人である。 唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。 あれば人でなしの国へ行(ゆ)くばかりだ。 人でなしの国は人の世よりも猶(なお)住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。 ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降(くだ)る。 あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故(ゆえ)に尊(たつ)とい。」
(夏目漱石 - 『草枕』)
「違法ダウンロードをしながら、こう考えた。
知性に訴えればデムパに噛み付かれる。 情けをかければ厨房につけこまれる。 意地を張れば粘着質と言われる。 兎角にネットは住みにくい。
住みにくさが高じると、掃き溜めにヒキコモリたくなる。 どこへヒキコモッテもさみしいと悟った時、自己表現欲求が生れて、blog ができる。
blog を作ったものは Steve Jobs でもなければ Bill Gates でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらする唯のネットユーザーである。 唯のネットユーザーが作った blog が住みにくいからとて、越す blog サービスはあるまい。 (どこへ行っても、それほど変わりはないだろう。) あれば閲覧者のいない blog サービスへ行くばかりだ。 閲覧者のいない blog は goo BLOG よりもなお住みにくかろう。
越すことのならぬ blog サービスが住みにくければ、住みにくい所をどれほどかカイテキで、束の間の接続時間を、束の間でも住みよくせねばならぬ。 ここに comment という手に職ができて、ここに trackback という使命が降る。 あらゆる blog watcher は blog を活発にし、blogger の心に刺戟をあたえるがゆえに尊とい。」
(ある若者)
... なんか、すごいことを書いてしまったか ... がくがくぶるぶる ...
* ちなみにワタシは、「違法ダウンロード」 というものをしたことがない。 やり方を知らないのだ (知ろうとも思っていないが ... )。
参考:
『All About Japan』 - 「BLOGって何なんだろう?」