Run, BLOG, Run

http://d.hatena.ne.jp/bluescat/

さよならを教えて

2004年05月27日 14時48分14秒 | 覚書
 「さようなら」 という別れの挨拶は、なんとなく、味気ない、乾いた印象を受ける。

 「左様なら、ここでお別れいたしましょう」 が短くなったものと聞いたことがあるが、なんてさみしい響きのすることばなのだろう? と自国のことばながら、不満に思うことがある。

 なんとなく、今生の別れ、のような。 武士道精神そのもの、みたいで、ものがなしささえ感じる。

 そこで、もっと、去りゆく人にぴったりなことばを、と、考えをぐるりとめぐらせてみたのだが ... 。



  Good luck
  See you again
  Take care



 それぞれ、直訳すると、「幸運を祈る」、「また会いましょう」、「気をつけて」 ということであるが。 いいことばだな、と思う。

 フランス語では、



  Au revoir (オ ルヴォワール)
  Bon voyage (ボン ヴォヤージュ)



 などが使われるのだろうか? それぞれ、直訳すると、「またね」、「良い旅を」 であろうか。 やはり、再会を約束するものであったり、相手を気遣う送り出しのことばで、すてきだな、と思う。

 他には、スペイン語の Hasta la vista (アスタ ラ ヴィスタ. "hasta (= till)" + "la vista (= 出会い)". 「また会う日まで」 ) や、 韓国語の トマンナヨ (止まんなよ? いえ、「ト(また)」 + 「マンナヨ(会いましょう)」) なども、いいな、と思う。



 けれど、やはり、いちばん好きなのは、数年前に台湾を旅したときに知った、


  再見 (ツァイツェン) (また会いましょう)


 であろうか。 表記が母国語にいちばん近く、ぱっと見で意味がわかりやすく、親しみが持てる。



 「左様なら、ここで別れよう、二度と会うことはないであろう ... 」 という、諦念にいろどられた 『さようなら』 よりも、「二度と会えないかもしれないけれど、また、どこかでお会いできたら ... 」 という、わずかながらも希望を託したこのことばに、共感をおぼえるのである。

 そうして、わたしたちは、さまざまな出会いと別れを無限にくりかえしていくのだろうか ... ?



 では。 また、お会いしましょう





 * じぶんなりに調査して執筆したものですが、発音等、おかしな部分があるかもしれません。 語学にそれほど詳しくないものが、知ったかぶりして書いたものとご笑納くださいますか、もしくは誤りをご指摘いただけましたら、さいわいです。



 参照:
 田中 英光 『さようなら』

 当サイト内 「上を向いて、歩こう」





 BGM:
 Francoise Hardy ‘さよならを教えて / Comment te dire adieu’

 (revised 27 May, 2004 16:00 PM) (誤字修正)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする