これは、カウンセリングの勉強をしている人、
カウンセリングをかじったことのある人向けの記事かも(^^)。
先日の講座で話したことのメモです。
人が誰かに相談したいと思うときは、
理想の自己概念(こうありたいと思う自分)と
現実の自分に、不一致を起こしているとき。
例えば、
就職したいのにできない。
健康でいたいのに、体調が悪い。
仲良くしたいのに、人間関係に問題がある。
早く仕事を終えたいのに、まだまだ終わらない。
わかっているけど、やりたくない。
エトセトラ、エトセトラ。
ただ、最初に訴えることが、問題や悩みの本質でないことも多い。
相手に関心を持ち続けて、3つのカウンセリングマインドで話を聴く。
「無条件の肯定的尊重」どんな状態のあなたも受け入れますよ、という態度で、
「共感的理解」相談者と同じように感じ、理解しようとし、
「自己一致」自己顕示も自己防衛もない、偽りの無い態度で
話に耳を傾け続けると、
相手は、話しているうちに、
自己の客観視が起こりはじめて、
本当は……と、何かに思い当たる。
そして、じゃあこうやってみよう!と
自分で解決策を見出だしたりするもの。
解決策を知らなければ、それを知っている誰かや専門家に聞いてみようとか、調べようなどと情報を得たり解決の方向に、とにかく一歩を踏み出せたりする。
最初に言うこと(話し初めの主訴)は、話題の「蓋」と思えばいい。
蓋に重要なことが書いてあるときと、
単なる蓋の場合がある。
蓋を外して
中身を話しているうちに、
重要な別のことが出てきたりするもの。
「本当の問題は何だった?」と、最後にもう一度訊くと、
最初の蓋の言葉じゃなくなっていることも多いのよね。
聴き手は、話し手の言葉の一つ一つに右往左往せずに、
全体感をもって、
どっしりと話をゆっくりと聴けばいい。
充分に話した相談者の、多くの場合は、
自己の一致に向かって
自ら進み始める。
#カウンセリングスキル
#傾聴
#傾聴技法
#自己一致
#相談者の自己不一致