虹パパの日記

40代介護福祉士です。日本を良い雰囲気にしたいです。

感染症「予防」対策の参考にもなる「養生訓」4ー総論上のつづきの続きー

2020-08-21 10:54:07 | 養生訓
いやぁ〜

・本日5時16分、東京・横浜で巨大地震が起きる

という予言が外れて良かったです。

夜勤だったので、それなりに警戒はしていましたが、かなり噂になっていたようなので「量子力学」の力により外れたのかもしれません。

予言外れた〜、やった〜、やっぱりデタラメじゃ〜ん

とバカにしているとやられちゃうかも。

日頃から防災意識は高めておきたいと思います。

・天災は忘れた頃にやってくる

ですね。

さて、「養生訓」総論上のつづき
の続きです。

ポイントは、2つ。
・養生のコツはまず
・心を静かに、安心させること
・その上で飲食や色欲は慎み
・規則正しい生活をして
・体は労働させること
というのが一つ。
・鍼灸や薬に頼るのは下策
・養生することで病にかからないようにするのが上策
・兵隊(鍼灸や薬)を用いて国(病)を治めようとすると
・臣民(病・ウイルス・細菌)から恨みを買い、反乱を受けることになる
・これは下策ではないか?
・徳(養生)を持って国(病)を治める
・これが上策なのではないか?
というのが一つ。

新型コロナウイルス感染症予防対策の参考にもなるな、という感想です。
・ワクチンや治療薬頼みか
・養生して予防するか?
(以上、引用終わり)

では、薬や鍼灸に頼らず「養生」する術とは何か?

・やるべきことをやって、からだを動かし、気を巡らすこと
・やるべきこともやらずに、身体を休め、眠ってばかりいたら健康を害する

と仰っています。それはごもっともダス。

養生の術は、つとむべき事をよくつとめて、身をうごかし、気をめぐらすをよしとす。
つとむべき事をつとめずして、臥す事をこのみ、身をやすめ、おこたりて動かさざるは、甚(だ)養生に害あり。
久しく安坐し、身をうごかさざれば、元気めぐらず、食気とどこほりて、病おこる。
ことにふす事をこのみ、ねぶり多きをいむ。

そして、
・食後は歩け!
と言います。

・食休め
という言葉で
・食後は少しじっとして休むもの
かと思っていましたが、
益軒さんはやっぱり厳しい・・・・

食後には必(かならず)数百歩歩行して、気をめぐらし、食を消すべし。ねぶりふすべからず。

・食べてすぐ寝るな

はわかりますが、

・食後は必ず数百歩歩け

ですと・・・・

もし食後に激しい運動をした場合は、消化のために胃に集まるはずの血液が他に回ってしまい、胃が虚血状態になるので腹痛が起こる、はずです。

あくまで、
・数百歩(考えてみれば大した歩数じゃないな)歩け
と。

すぐに横になったり伏したりせずに、軽く動けよ、ってことなのでしょう。

それよりも大切に感じたことは、
・つとむべき事をよくつとめて
の部分です。

家業をよくつとむるは、皆是養生の道なり。
つとむべき事をつとめず、久しく安坐し、ねぶり臥す事をこのむ。是大に養生に害あり。かくの如くなれば、病おほくして短命なり。戒むべし。

真面目に働くこと

が養生の道、ということですね。かしこまりました。

さらに、

・地位や名誉や金のために、人にへつらい、神頼みをする人が多い
そんなことをするよりも
・健康長寿を求めて養生に努める方が叶いやすい
・いくら金持ちになったって、病に苦しみ短命では意味がない
と仰っています。

世に富貴・財禄をむさぼりて、人にへつらひ、仏神にいのり求むる人多し。
されども、其しるしなし。無病長生を求めて、養生をつつしみ、身をたもたんとする人はまれなり。
富貴・財禄は外にあり。求めても天命なければ得がたし。
無病長生は我にあり、もとむれば得やすし。
得がたき事を求めて、得やすき事を求めざるはなんぞや。愚なるかな。
たとひ財禄を求め得ても、多病にして短命なれば、用なし。

そして、繰り返して出てくるのが

・鍼灸や薬に頼らず、養生に努めること
・欲の赴くままにしない、ことが養生の道である

人の身をたもつには、養生の道をたのむべし。針・灸と薬力とをたのむべからず。人の身には口・腹・耳・目の欲ありて、身をせむるもの多し。古人のをしえに、養生のいたれる法あり。孟子にいはゆる「慾を寡くする」、これなり。

・怒り、悲しみ、憂、思いは胸中1箇所に気が滞る
・このような感情が過ぎて気が滞ることが病のもとである

気は、一身体の内にあまねく行わたるべし。むねの中一所にあつむべからず。いかり、かなしみ、うれひ、思ひ、あれば、胸中一所に気とどこほりてあつまる。七情の過て滞るは病の生る基なり。

総論上の最後の項目は、

・俗人は欲望のままに生きて礼儀を欠き、気を養うことなく、天命を全うできない
・仙術の士(怪しい健康法を実践する人)は気を養うことに偏り過ぎて、人の行うべき道から外れてしまう
・思想集団は頭でっかちになり過ぎて、気を養うことをしない。

バランスが大事、ということでしょうか。

俗人は、慾をほしゐままにして、礼儀にそむき、気を養はずして、天年をたもたず。理気二ながら失へり。仙術の士は養気に偏にして、道理を好まず。故に礼儀をすててつとめず。陋儒は理に偏にして気を養はず。修養の道をしらずして天年をたもたず。此三つは、ともに君子の行ふ道にあらず。

「養生訓」は結構当たり前といえば当たり前の健康法を説いているので、
・あまり目新しいものはない
ように思います。

・感染症の「予防」も然り

王道の感染症予防や健康的な生活習慣をしっかりとやることが1番、なんだろうなぁと感じます。

自分の仕事や生活の中で、自分のできる範囲で。

そして、
・ウイルスや菌を攻撃するような薬に頼るやり方は下策
であり、
・薬に頼らずに、「養生」して病にかかりにくい体にしておく
ことが上策
なのだろうな、と思いました。

「総論上」はこれでおしまい。

最後まで読んで頂いて有難うございます。
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