シャンタルの聖フランシスカ修道女 記念日 12月 12日
フランシスカは1572年、フランスのディジョン市の貴族の家に生まれ、1592年熱心なカトリック信者シャンタル男爵と結婚して6人の子供の母となり、幸福な家庭を営んでいた。しかし29歳の時、最愛の夫に先立たれ、その後はもっぱら祈りと遺児の教育と慈善とに献身した。彼女がフランシスコ・サレジオに出逢ったのは1604年で、その時から霊的指導を願い出て、自分はカルメル会に入りたいと打ち明けた。
フランシスコは、かねてから若い女性や未亡人が容易に入会できるような、戒律の厳しくない修道会を創立したいと望んでいたので、彼女に勧めて、3人の友達とともに修道生活を始めさせ、聖母訪問修女会を創立することになった。
総長としての彼女は、サレジオのフランシスコが目ざした信心生活の理想のように、神秘的観想生活と慈善的活動生活とを一致させて会員を導き、生前75の支部修道院を創立した。その間に息子と娘を次々に失い、またサレジオに先立たれて精神的な打撃を受けるとともに、事業の反対者にも苦しめられた。しかし、それらの試練に打ちかって神に仕え、1641年、天に召された。