『ばらの聖女 ヴィテルボの聖ローザ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ 3
ローザは、まいにち昼食をほんのちょっとだけ食べると、残りを貧乏人に持っていきました。家のまわりには、ローザのパンを待っている貧しい人たちが集まっています。
「これ少しだけど、ごめんね」
ある日のこと、「ねえローザ、おまえ何にも食べてないじゃないか?これからそんなこと、してはならないよ」おとうさんが心配しました。
でも、かわいそうな人が、おなかをすかしてると思うとローザは、じっとしていられません。また自分のパンをエプロンに入れておもてに出ました。あいにく父が帰ってきました。「ローザ、何をもっていく?」おとうさんのこわい雷が落ちてきます。
「ああ、神さま、お願いします」。ローザは祈ってエプロンを開けてみせました。
「おや、これはどうしたことだ!」 おとうさんも、こじきも、びっくりぎょうてん、エプロンのなかは、美しいばらの花にかわっていました。
ローザは、まいにち昼食をほんのちょっとだけ食べると、残りを貧乏人に持っていきました。家のまわりには、ローザのパンを待っている貧しい人たちが集まっています。
「これ少しだけど、ごめんね」
ある日のこと、「ねえローザ、おまえ何にも食べてないじゃないか?これからそんなこと、してはならないよ」おとうさんが心配しました。
でも、かわいそうな人が、おなかをすかしてると思うとローザは、じっとしていられません。また自分のパンをエプロンに入れておもてに出ました。あいにく父が帰ってきました。「ローザ、何をもっていく?」おとうさんのこわい雷が落ちてきます。
「ああ、神さま、お願いします」。ローザは祈ってエプロンを開けてみせました。
「おや、これはどうしたことだ!」 おとうさんも、こじきも、びっくりぎょうてん、エプロンのなかは、美しいばらの花にかわっていました。