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カルメル山の聖母 - スカプラリオを理解するために

2020-10-07 10:08:01 | 信心
男子跣足カルメル会『カルメル山の聖母 - スカプラリオを理解するために』ドン・ボスコ社

◆ 聖母への信心

 イエズス・キリストは、御父のもとに行くための唯一の道であり、模範であって、キリスト者は自分の生き方をキリストのそれに合わせ、キリストと同じ思いを抱くほどにならなければなりません。

 キリストの神秘との、切っても切れない関係において、聖母への信心も大きな意義をもち、キリスト者の生活を刷新するに当たって、それなりの影響を及ぼします。

 救いの歴史の中でキリストのそばにあって、特別の位置を占めるマリアは、教会にたいして果たすその役割、いつの時代にも神の民に、模範と励ましになっているその優れた聖母のゆえに、特別の尊敬をうけているのです。

 聖母への正しい信心は、とくに典礼のうちに表わされます。事実、典礼は、この点に関して、豊かな教義的内容を有しており、比類のない聖化の力をもっています。

 典礼は、私たちの救いのための神のみ業を祝うために、さまざまの出来ごとを、一年のあいだにほどよく配分して記念していますが、そこではマリアが御子ときわめて密接に結ばれています。

 典礼のほかにも、マリアヘの信心の他の形態が種々ありますが、それらは、キリストを信ずる民の、心から自然に流れ出たもので、生き生きとした気取らないしかたで、神の御母への尊敬と信頼をあらわしています。民衆のあいだに生まれた信心業は、時と所に応じ、またさまざまな国民に個有の感受性に従って違った形をとっていますが、しばしば典礼と結びついて、これを豊かにし、かつ、人々のキリストとの出会いを助けています。

 第二バチカン公会議も認めているように、「教会が認可した神の母に対する信心の種々の形態は、母がたたえられることによって、御子が正しく知られ、愛され、たたえられ、その掟が守られるようにする」ものであります。それゆえ、公会議は「教会の教導職が世々勧めてきたマリアに対する信心業を重んずるように」すすめています。(教会憲章66・67)

 もっとも古くにさかのぼり、また教会の中でよく知られた聖母への庶民的信心の一つは、カルメル山の聖母のスカプラリオです。ピオ十二世教皇はこれについて「単純であるためにどんな性格の人にも受け入れやすく、キリスト信者のあいだに大いに広まり、霊的に豊かな実りをもたらした」と言われました。


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