長屋生活は大変住みよいところでした・・・電気・水道・風呂は会社の負担でタダでしたので私の家のように大家族では大変助かりました。
冬の暖房には石炭が3.5トン各戸に馬車で長屋前の木造石炭庫に配給になりました。
石炭の配給はその年により品質が異なり、良い年にはカイ炭・悪い時には紛炭でした。
粉炭は冬には凍り付き出すのにツルハシで崩し大変でした。
春になると石炭が余りますので残った石炭を売っている人もありました・・
当時一般の人々は生活に大変困っていた状況で、お蔭様で社宅では普通の生活が出来ました。
銭湯は週三回で貧乏暮らしでも清潔感がありました。