M.シュナウザー・チェルト君のパパ、「てつんどの独り言」 

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海外の空港たち-2 スコットランド

2019-04-14 | エッセイ・シリース

 

海外の空港たち-2 スコットランド


 スコットランドに行くとは、想像もしていなかった。しかも、極寒の2月。

 

 <飛行地図>    

リナーテ → ヒースロー → グラスゴ → サザンプトン  → リナーテ

 グラスゴーの近くに、IBMのグリーノック事業所があって、日本との間で何か問題が起きているので、行ってくれと命令的なテレックスがミラノに入った。

 

<リナーテ空港> 

 ヨーロッパに飛ぶには、リナーテ空港からだった。そこから、ロンドン・ヒースローに飛んだ。今のミラノ・マルペンサ空港ができたのは、もっと後だったから、ミラノの市街に近いリナーテから1時間のフライトだった。ヒースローから、1時間半のフライトで、グラスゴー空港に着いた。 

<グラスゴー空港> 

 スコットランドといえば、スコッチウイスキー、バグパイプとタータン、そして古都エディンバラくらいしか思いつかない土地だった。まあ、英語が通じるからいいやと、軽く引き受けた。しかし、これがとんでもない間違いだったのは、グラスゴー空港についてすぐ分かった。空港からタクシーを拾った。すると、ドライバーが親切に笑顔で、右とか左の窓の外を指さして、説明してくれるのだが、この英語が全く聞き取れないのだ。困った。不思議だったけれど、僕の英語は彼は理解していたのだ。 

 スコティッシュ訛には、ご用心!イングランドの人からも、わからないとの声を聴いた。 

 帰るとき、グラスゴーからカレドニアン航空に乗ったら、僕の耳はつんぼ状態から解放された。カレドニアン航空のCAはブリティッシュで、僕の英語は通じたのだ。後で聞くと、カレドニアとは、スコットランドそのものの名前だった。オーストラリア近くのニューカレドニア島は、スコットランド人が故郷の名前を付けたようだ。

 

<サザンプトン空港> 

 サザンプトン空港に降り立って、やっと英語のもどかしさから解放された。サザンプトン港を見ながら、でかいジョッキでエール(エール酵母からの香りが高く味わいの深いビール。ラガーとは全く違うロング・ドリンク)を飲んで、ホッと息をついた。やっぱり、言葉は双方向っでなくっちゃねと…。

 

<エールを一杯> 

 この旅での驚きは、グーロックの芝生で見た美しい木製の球を投げる、いや滑らせるローン・ボーリングだった。ピカピカに磨き上げたボールは、芝生の上を、音もなく滑っていた。

 <ローン・ボーリング>

  余談になるが、ロンドン・ヒースロー空港には、悪い思い出が残っている。この旅ではなく、いつだったか日本に帰る時、ボーディングゲートで見ていたら、客のラゲッジをベルトコンベアーから、飛行機へ運ぶトロリーに投げ込んでいるのを見た。ひどい。さらに、鍵をこじ開けようとした形跡のある僕のスーツケースを成田で受け取り、唖然としたことが思い出される。空港の鍵屋さんに開けてもらって、通関したことがよみがえる。悪い印象が残った空港でもある。

 

<ヒースロー空港> 

 今は、ロンドンからヒースロー空港まで、直接チューブがつながったから、かなり便利になったと思う。でも、海外旅行のでかいラゲッジはどうしようもないか。