M.シュナウザー・チェルト君のパパ、「てつんどの独り言」 

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コロナと5か月  

2020-08-09 | エッセイ

 7月が終わって、これまでのカレンダーを振り返ってみると、今年はコロナ騒ぎで、全く何もやってないということがよくわかった。

 やりたくないからやっていないわけではなくて、やりたくてもやれないことばかリが続いているわけだ。例えば3月から4月への桜の花見、残念ながら例年の花見は出来なかったし、その帰りの大戸屋での鯖定食も食わずに終わった。

<去年の(2019)の桜>

 4月になると、本当だったら、毎年上野の都美術館にモダンアート展をたずねて、初恋の人の絵を見るという楽しみがあったのだが、今年は展覧会が中止となって、それも無くなってしまった。上野に行くと、僕の決まりなのだが、帰りには浅草に行って、古くからの飲み屋の女将さんを冷やかすか、もしくは、生まれ故郷の谷中銀座に降りて、古くからの親しい店達を懐かしんでみたりするのだが、今年はそれもなかった。

<谷中銀座:谷中銀座商店街HPより借用>

 5月になると、毎年数寄屋橋のマリオンで行われるイタリア映画祭を、この何十年、必ず見ていた。日本未公開のイタリア悲喜劇を見るということをやってきたが、残念ながら今年は、この映画祭も中止になってしまった。したがって、そのあとの銀座をのんびり歩くとか、昼間から酒を飲むとかの楽しみは持てなかった。

<イタリア映画祭中止の知らせ:イタリア映画祭HPより作用>

 4月から5月にかけては、例年、横浜にある二つの大学の公開講座を受け始めるのが習わしだった。昨年のカレンダーを見ると、横浜市立大学と関東学院大学の公開講座を受けていたようだ。楽しかった授業も取り上げられて、ステイホームの生活になってしまっている。

<大学の公開講座 2019>

  そういえば、大学からの同期三人組の会合も、今年はモテそうもない。これからも期待できない。お互いにもう年だから、くたばるのだからやはりやっておこうと思っているのだが、コロナはそれを許してくれないようだ。もっと言えば、春には2、3泊の小さな旅行をすることがイベントだったけれど、それも今年はできず、欲求不満が溜まっていく。あーつまらない日々がすぎるなあという感じだ。

 日常生活では週に二回、食料品を中心とする買い物に出かけ、すぐ帰ってくる。ほんとうだったら、その帰りに、どこかによってうまいアイスクリームでもナメていたのだが、それもできない。

 変な話だけれど 僕は心臓君に病気を持っているので、お医者さんに二月に一回は、でかけて定期検診を受けている。しかし、この頃はテレワーク診療ということになっていて、先生にも、看護師さんにも、顔を合わすことはなくなってしまった。まあ薬だけは貰っているだけで、幸せなのかもしれない。病院には行きたくないというのが本当の気持ちなのだが、時には元町まで出かけることは大切な時間の過ごし方だったのだなあと振り返ったりする。

<テレワーク診療:日経新聞より借用>

 帰りにフォションのパンを買いに行くのが習わしだったが、それもなくなってしまった。やはり、RFのお惣菜ぐらいは食べたいものだ、なんて思う。もうこれからはそういう機会はできないのかなあと思っている。でも作らなくちゃなーとも思っている。

 今年、前半7月まで楽しかったことは、僕の娘が誕生日を迎えたことだ。毎年、誕生日には彼女の家族4人用に、僕に言わせれば高級なステーキを買って、送るのが習わしになっている。今回も東京・江戸川区の牛肉専門店に頼んで、何年も続いている恒例のステーキを4枚送ることにした。こんな高級な肉は自分では食わないのだが、今回は気晴らしも兼ねて食べてみようということにして、自分用も買って焼いて食べてみた。

<赤身ランプ肉>

 赤身のランプ肉のステーキだ。250gはあるから、十二分の量になったようで、子供たちも、孫たちも喜んでくれたと知らせてきた。嬉しかった。

<金沢動物公園:HPより借用>

 この夏は、特にやる予定はない。動物公園に行きたいという希望はあるが、実現できるかどうかわからない。もう一つの目論んでいることは、上野の美術館に一度行ってみたいとは思っている。しかし上野までだが、電車に乗りたくないから車でということになる。

  会場での、ソシアル・ディスタンシングがどのぐらい徹底して行われるかによって、素敵な行動になるか、つまんないものになるかが決まってくる。けれど、今は分からない。まあ何かやっておくのが、自分にとっていいことだろうと僕は思っている。

 このコロナはいつまで続くのかわからないが、今、第二波がきているようだから、特に東京には 、感染者が470人台という数字になって、小池さんは孤軍奮闘している。一方、政府では本当の責任者が決まらず、官房長官は「東京の問題」と限定して突き放している。

 これが東京の問題で終わるわけはないだろう。東京というより、東京を含む神奈川、埼玉、千葉の4つの都府県で対応することが要求されていると思う。が、 政府はそれを地方自治体に丸投げしている。聞くところによると、国立感染症研究所の仕事のやり方(サンクチュアリーと呼ぶ人もいた)を変えることができてなくて、保健所の窓口は旧態然として人力によって処理している影響もあり、「調整中」という自宅待機の感染者は1000人強もいるようだ。これも早く片付けてもらわないと、この第二波の準備は進まないと思う。今がやる時なのだ。

<東京の感染履歴:朝日デジタルより借用>

 まあそんなことで、時間が過ぎていく。仕方ないと思いながら、こんなのは“つまらない”とつぶやいてみる。人間という動物にとって、動いて自由に歩けないというのは懲罰です。早く、楽くに動ける時間が作れるといいなと思いながら、我慢しながら生活しています。

 皆さんはどうですか。お大事に!