昨春の足のしびれと痛みから、10か月くらい掛かって、完全ではないものの、一応歩けるようになった。原因は、足の動脈のどこかで石灰化が始まっていて、それが足先の血流を阻害して、しびれと痛みを出しているようだ。毎日飲む薬が一つ増えたが、行動の自由さには替えられない。今年は、何とか、例年の春のメニューを楽しむことができた。感謝!
定番のメニューは、3つ。
最初は花見。桜の花を見に、横浜の某所に出かける。某所とは、桜見物で有名ではない、人の知らない秘密の場所だ。箱根駅伝で有名な権太坂の近くとだけ言っておこう。素敵な場所は、内緒にしておかなくては、すぐ詰まんなくなる。
今年はタイミングがドンピシャで、いい桜を見ることができた。天気もよかった。2年ぶりの花見ということで、写真をたくさん撮ってきた。他には、通り過ぎる人が数人のみ。
<2019の桜>
花見の帰りには遠回りをして、坂を上ったり下りたりして、必ず立ち寄るところがある。昼食を楽しむためだ。NRIの近くの神戸町(ごうどちょう)にある。そこの大戸屋で、焼き魚と五穀米の定食を頂く。いつも時間を考えて、昼休みの大混雑が始まるちょっと前に入るようにしている。サバの焼きものが、身も厚く皮もパリパリで、そのまま食べられた。自分んちでは、身の厚いサバをふっくらと焼きあげるのは難しい。また匂いが残るのも嫌で、ほとんど食べられない。箸を入れて、身がきれいに骨からはがれると、口の中に唾液が出てきてサバの味を待っている。
2年前まで、隣のビルの軒先にいたハトの姿は見えなかった。ハトの為に、はげかかっていた配管もきれいに彩色されていて、もう彼の住処ではなくなっていた。どこに行ったんだろうとか、独り言を言ってみる。ビルの管理人に聞くほどのことでもないから、行方知らずだ。
<庭のモニュメント>
そのあと、ちょっとした公園になっている芝生の広場を青空の下で歩いてみる。いつものモニュメントのほかには、繋がれたワンが飼い主を待って、寂しそうな、心配そうな姿を見つけてカメラに収めた。
<主人を待つワン>
そうそう、大戸屋の支払いが前は現金だけだったのに、クレジットカードでも可能になっていた。いいことだ。
二つ目は上野の都美術館のモダンアート展で、僕の初恋の人の油絵を見ることだ。
<モダンアート展>
昨年までは10年ほどは欠かさずに見ていたのだが、昨年の体調不良で、一回パスしてしまった。もちろん、悔しいからネットで絵を見つけて、ダウンロードしてあるが、本物にはかなわない。
同じようなモチーフながら、毎年、変わってきている。その変化の裏に何があるのかは、推測するしかない。もうせん、本人にコンタクトを試みたが、もう昔のことですから…と、丁重に、しかし厳しく断られたから、本人との会話は無くなっている。
<2019の絵と僕>
並べてみてみると、3年前の整理されていたものが、一昨年あたりから、また激しい形に出てきていたが、今年は少し整理されているようだ。作品が小さくなった(F130→F100号)のは気になるところだ。
上野も今年の桜は早く、ピークを過ぎていて、ひどい人込みからは逃れることができた。
<都美術館と散りゆく桜>
上野に来たら、どうしても行かなくてはならないところが浅草にある。もう40年以上通っている(年に1、2回だけど)焼き鳥の飲み屋だ。そこの女将の顔を見るのが目的だ。元気でやっているかなあと、店に入る前からカウンターの中を目が探している。元気そう。元気ですかと聞いたら、そちらは…と戻ってきた。そうだ、僕と女将は恐らく同年代だ。帰り際に、僕がお元気で…と言ったら、そちらもね…と返ってきたのには、後で納得。
<飲み屋の女将さん>
伝法院通りを浅草寺に向かっていたら、ミミズクで人集めをしている若い女の人を見つけた。鳥類の中で好きなのは、唯一フクロウ君とミミズク君だから、僕が捕まってしまった。銀ちゃんという、かなりデカいミミズク君だ。撫でさせてもらって、コトンと100円玉を箱に落として、浅草寺に向かった。天気が良くてよかった。
<ミミズクの銀ちゃん>
三つめはイタリア映画祭だが、長くなるから、別途に残しておく。
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