今回、 花 舞をつくるさい、
こんなに 駄目ダナって思うことしかないくらい、
要領が悪く、寝る前にため息をついてばかりです。
寝る前に咳が止まらなくて仕事を休んだりとか
そう言うのと重なって
マイナスになるだけって言うのが何週間か続いて、
理想の…と言うか憧れのひとの本を何度も読んだりしました。
何度も読みました。
全くどうでもいい話なのですが、
最近読書がしたいのですが買う本が中々見つからず、
堂々巡りで同じ本を読み返しています。
千姫の小説を読み返してしまい、通勤途中なのに、切なくて暗い気持ちになって
しまったりして。
でも千姫好きなのです。
永井路子さんが
対談本で「美人と言うことにした方がロマンがある」
と言っていましたが、千姫に関しては本当にそう思います。
秀頼があれなのに千だけ美人というのもアンバランスなのですがね…。
奈々ちゃんがMFに出た動画を見ました。
魂のルフラン、大好きなので本当に嬉しかった。
三森すずこちゃん、歌がうまいんだなあ…。
ああ、奈々ちゃんの声は本当、生きる力をくれる、そう思います。
歌がうまいとかそう言う事もあるのですが、
脳の奥に響いて支配される感じ。
ああ、たまらないなあ、と思いながら音楽を聴いています。
最近飛蔵強化をしようと思っているので、
できるだけ飛蔵の話を作ろうと意識しています。
その中で浮かんだ話です。
どうしても書きたくなって、R18ではないので
ちょっと
時間も無いのでこちらに載せます。
飛蔵 小説
「想 夜」
==========
「どうするつもり」
不意に掛けられた声に、飛影はゆっくり振り向いた。誰の声か、
わかりきっていたけれど。
暗黒武術会…その中で、ただ、木々がそよぐ中、今ふたりだけだった。
割り込みのような声に、一瞬、ため息をつく。
右腕が、ズキンと痛んだ。
風が、一瞬音を消した。
「蔵馬」
その腕で、とは言わなかった…けれど、何を指すか明らかだった。
「うるさい」
「そう言っても、今更どうしようも無いでしょう」
皮肉か…と言いかけて、飛影は口を閉ざした。
「…何が言いたい」
「大丈夫ですか」
ぶつかった瞳は、青い光を宿して揺れていた。何…含んでいるときの、蔵馬の瞳の色だ。
大丈夫…そんなこと、蔵馬に言われたくはなかった。
ここまで来たのは、誰のせいだと思っている。
「このくらい平気だ、俺は…極めてみせると決めた」
「でも…」
伸ばされた手を、はたいたのは飛影だった。
「お前が口を出すことじゃない」
「だって!」
バサっと、蔵馬の声に鳥が羽ばたいた…夜のとばりの中で。
「このままじゃ駄目でしょ…」
声は、地に吸い込まれた。
「なぜ、逃げなかったんですか…この大会に…来なくてもよかったのに」
それは、ずっと聞きたかったことだった。
逃げようと思えば逃げられたはずだった、
もしそうなら、見つからないように協力はすると、飛影にも言っていた。
本当は、そうして欲しいわけでは無かったけれど、飛影が選ぶのならば。
「…なに?」
「こんなになるまで…何が起きるか分からなかったのに、どうして」
「それはっ…」
何も分からず問う蔵馬が、もどかしい。何もかも見透かしているようで、
大事なことが分かっていない。今更の気づきだった。
「…とにかく、決めたことだ」
「…飛影」
「お前こそ、どうしてだ」
逃げようとすれば…それは二人とも、同じ話だった。本気で逃げるのであれば、こんな大会に
関わること無く生きていけるはずだった。
「俺は…」
蔵馬は丸い瞳を逸らして、そして飛影を見た。
「幽助への恩返しか。律儀なことだな…」
「違う!」
違う。そうじゃない。それは全くの嘘とは言えないけれど、全てではない。
「漸く…捜し物を見つけたのに」
そう思って。
遠くから捜し物を見つめるだけ…見つけただけで追われる身に戻る、そんな事は、
妖狐のプライドに賭けて、許せなかった。コエンマからの話に、うなずくのに迷いは無かった。
「あなたが生きるためです」
「何…?」
一瞬、飛影の鋭い目が蔵馬を射た。切なげな蔵馬は、小さく笑っていた…泣きそうな
光を留めて。
「俺は、何でもする」
そっと、触れた指は冷たかった。蔵馬のからだが冷え切っていた。
「あなたが傷つかないように…俺がいる」
それは、氷のような冷たさを含んだ声だった。
何も答えることが出来ず、飛影は思わず手を離した。
こんな、ギリギリの表情をさせるためにここにいるわけではない筈なのに。
白い肌は、あのときの傷を思い起こさせる…呂屠戦の、頬の傷。自分以外の誰かが蔵馬を傷つける
場面を…見たのは初めてで。体中の血が逆流するほど不快だった。実力の差では無い…。
これからあれと同じ事が起きるかもしれないと…そう思うと、どうしようもない熱さが体を灼いた。
腕の痛みよりも、もっと深く。これを、好きというのだろうか…答えは分かっている疑問がわいた。
何でもすると、言わせるこの状況を、握りつぶしたかった。
このまま…このまま二人だけで遠くへ。
一瞬思う…もう、ここまで来てしまっている、現実を知っている。
何も言えず、手を伸ばしていた。
「勝手に…傷つくな」
「そう、だね…」
抱きしめる腕。その温もりを、直に感じている…飛影を、傷つけたくは無かった。
衝動で何をするか分からない飛影の、体の傷も増やしたくは無かった。
だから、そのために自分は存在する。
それこそが、今の自分の役目だと、今決めた。
そうだね、それが今の精一杯で。
うんとは、言えなかった。未来への約束は出来なかった。
「俺は、この腕で極めてみせる」
ただ、蔵馬は飛影の背に腕を回した。
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こんなに 駄目ダナって思うことしかないくらい、
要領が悪く、寝る前にため息をついてばかりです。
寝る前に咳が止まらなくて仕事を休んだりとか
そう言うのと重なって
マイナスになるだけって言うのが何週間か続いて、
理想の…と言うか憧れのひとの本を何度も読んだりしました。
何度も読みました。
全くどうでもいい話なのですが、
最近読書がしたいのですが買う本が中々見つからず、
堂々巡りで同じ本を読み返しています。
千姫の小説を読み返してしまい、通勤途中なのに、切なくて暗い気持ちになって
しまったりして。
でも千姫好きなのです。
永井路子さんが
対談本で「美人と言うことにした方がロマンがある」
と言っていましたが、千姫に関しては本当にそう思います。
秀頼があれなのに千だけ美人というのもアンバランスなのですがね…。
奈々ちゃんがMFに出た動画を見ました。
魂のルフラン、大好きなので本当に嬉しかった。
三森すずこちゃん、歌がうまいんだなあ…。
ああ、奈々ちゃんの声は本当、生きる力をくれる、そう思います。
歌がうまいとかそう言う事もあるのですが、
脳の奥に響いて支配される感じ。
ああ、たまらないなあ、と思いながら音楽を聴いています。
最近飛蔵強化をしようと思っているので、
できるだけ飛蔵の話を作ろうと意識しています。
その中で浮かんだ話です。
どうしても書きたくなって、R18ではないので
ちょっと
時間も無いのでこちらに載せます。
飛蔵 小説
「想 夜」
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「どうするつもり」
不意に掛けられた声に、飛影はゆっくり振り向いた。誰の声か、
わかりきっていたけれど。
暗黒武術会…その中で、ただ、木々がそよぐ中、今ふたりだけだった。
割り込みのような声に、一瞬、ため息をつく。
右腕が、ズキンと痛んだ。
風が、一瞬音を消した。
「蔵馬」
その腕で、とは言わなかった…けれど、何を指すか明らかだった。
「うるさい」
「そう言っても、今更どうしようも無いでしょう」
皮肉か…と言いかけて、飛影は口を閉ざした。
「…何が言いたい」
「大丈夫ですか」
ぶつかった瞳は、青い光を宿して揺れていた。何…含んでいるときの、蔵馬の瞳の色だ。
大丈夫…そんなこと、蔵馬に言われたくはなかった。
ここまで来たのは、誰のせいだと思っている。
「このくらい平気だ、俺は…極めてみせると決めた」
「でも…」
伸ばされた手を、はたいたのは飛影だった。
「お前が口を出すことじゃない」
「だって!」
バサっと、蔵馬の声に鳥が羽ばたいた…夜のとばりの中で。
「このままじゃ駄目でしょ…」
声は、地に吸い込まれた。
「なぜ、逃げなかったんですか…この大会に…来なくてもよかったのに」
それは、ずっと聞きたかったことだった。
逃げようと思えば逃げられたはずだった、
もしそうなら、見つからないように協力はすると、飛影にも言っていた。
本当は、そうして欲しいわけでは無かったけれど、飛影が選ぶのならば。
「…なに?」
「こんなになるまで…何が起きるか分からなかったのに、どうして」
「それはっ…」
何も分からず問う蔵馬が、もどかしい。何もかも見透かしているようで、
大事なことが分かっていない。今更の気づきだった。
「…とにかく、決めたことだ」
「…飛影」
「お前こそ、どうしてだ」
逃げようとすれば…それは二人とも、同じ話だった。本気で逃げるのであれば、こんな大会に
関わること無く生きていけるはずだった。
「俺は…」
蔵馬は丸い瞳を逸らして、そして飛影を見た。
「幽助への恩返しか。律儀なことだな…」
「違う!」
違う。そうじゃない。それは全くの嘘とは言えないけれど、全てではない。
「漸く…捜し物を見つけたのに」
そう思って。
遠くから捜し物を見つめるだけ…見つけただけで追われる身に戻る、そんな事は、
妖狐のプライドに賭けて、許せなかった。コエンマからの話に、うなずくのに迷いは無かった。
「あなたが生きるためです」
「何…?」
一瞬、飛影の鋭い目が蔵馬を射た。切なげな蔵馬は、小さく笑っていた…泣きそうな
光を留めて。
「俺は、何でもする」
そっと、触れた指は冷たかった。蔵馬のからだが冷え切っていた。
「あなたが傷つかないように…俺がいる」
それは、氷のような冷たさを含んだ声だった。
何も答えることが出来ず、飛影は思わず手を離した。
こんな、ギリギリの表情をさせるためにここにいるわけではない筈なのに。
白い肌は、あのときの傷を思い起こさせる…呂屠戦の、頬の傷。自分以外の誰かが蔵馬を傷つける
場面を…見たのは初めてで。体中の血が逆流するほど不快だった。実力の差では無い…。
これからあれと同じ事が起きるかもしれないと…そう思うと、どうしようもない熱さが体を灼いた。
腕の痛みよりも、もっと深く。これを、好きというのだろうか…答えは分かっている疑問がわいた。
何でもすると、言わせるこの状況を、握りつぶしたかった。
このまま…このまま二人だけで遠くへ。
一瞬思う…もう、ここまで来てしまっている、現実を知っている。
何も言えず、手を伸ばしていた。
「勝手に…傷つくな」
「そう、だね…」
抱きしめる腕。その温もりを、直に感じている…飛影を、傷つけたくは無かった。
衝動で何をするか分からない飛影の、体の傷も増やしたくは無かった。
だから、そのために自分は存在する。
それこそが、今の自分の役目だと、今決めた。
そうだね、それが今の精一杯で。
うんとは、言えなかった。未来への約束は出来なかった。
「俺は、この腕で極めてみせる」
ただ、蔵馬は飛影の背に腕を回した。
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