■2005/09/11 (日) OLIVIER LATRY@Bergen DOMKIRKE

 古い教会の扉を開けると、既にコンサートは始まっているようで、パイプオルガンの音色が教会中に響き渡っていました。

 着席し、正面を見てもその先には観客の頭しかない。けれど、音は聴こえる。みなが時々何かを確認するように後ろを振り返るのは何故だろう?と思い、自分も振り返ってみると、後ろの上階部に巨大なパイプオルガン、そしてOliver Latryの後頭部だけがちらちら見える。私はそれまでこういうコンサートに足を運んだ事がなかったので、観客の前で演奏するもの、と勝手に思っていたのでした。観客の後ろでパイプオルガニストは、巨大な楽器を全身を使って演奏(いろんなボタンを押したりひっぱったり)していたのです。かなりの体力技なのだそうです。後で知ったのですが。

 その全身全霊で演奏している様子は全くといっていいほど分からない中、オーゲさんや他の日本人の方の真似をして、姿勢を正して目を閉じて、その演奏に聞き入ってみる。教会中に響く壮大な音色。組曲形式の長い曲が1曲、彼のオリジナルが1曲、パイプオルガンでは有名な作品(Johann-Sebastian BACH, Cesar FRANCK)が2曲、そしてアンコールではノルウェーに伝わる伝統的な曲(忘れてしまいました)が演奏され、その楽曲の素晴らしさは?というと、正直わからなかったのですが、最後のコンサートで厳粛な空気を感じ、姿勢を正して音楽を聴くことができたことは、とても自分にとって貴重な体験だったと思うのです。

 コンサートが終わったあと、目の前の席に座っていたチヨコさん(のちのち登場)が、ものすごく感動されたようで、本人に熱烈にその感動を伝えているのが印象的でした。私とオーゲさんはというと、教会の入り口に飾られた歴代の神父さんの肖像画を見ながら、「なんか動きそうで怖いですねー」などと全然違う話をしていたのですが・・・。

 日本人の皆様といったん別れ、Telle達がいつも集まるというPUBへ移動することに。

(画像はアポロンです。)
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