7/11 哲学塾東京分校(の・ようなもの)セミナー

ひょんなことからお知り合いになった方のご紹介で、中山間アナリストのI氏と共に哲学塾のセミナーに行ってきました。


会場設営のお手伝いのご褒美に、群馬の甘楽町の有機野菜御膳のランチを食し、


講演の休憩時間には、お抹茶席にてお菓子と


お抹茶。季節の紫陽花をあしらった器はとても素敵。

と、なんだか食べてばっかりのようでもありましたが、
以前、「地域力フォーラム」に参加した際に、哲学者である内山節先生の講演をお聞きし、また聴きたいなぁ・・・と思ったのも今回参加したきっかけでもありました。

「哲学」って、なんだか難しい。

そう思っていた私でしたが、
「生きていることが、すなわち哲学」
と言われ、とても気持ちがラクになり、先生の話がすんなり耳に入ってきたから
不思議です。

今回のテーマは、
「現代における『霊性』と哲学的思惟」
と書かれると、堅くてわかりませんが、話の内容はおもに
地域におけるコミュニティーの大切さ。

都市部で暮らしていると、その日その日生きることに精一杯になり、
生きる意味がだんだんよくわからなくなってくるそう。
日々に忙殺され、「なんのために生きるのか」と考えてしまう負のスパイラル。

山間部や集落で長年暮らす人々は、与えられた仕事をまっとうして、
人生の終末を迎えるとき、「やるべきことはやった」と、感無量で人生を終える。
さらには、自分の命がだんだん終わっていくことも自分でわかるのだという。

生と死は、とても近いところにあって、だからこそ
人生を終えることも、別にどこか遠くに行くわけではなく、
その集落にある「死の世界」のような感覚で人々はとらえている、と先生。

死の世界にも、その集落にも人と人が集まるところには自然にコミュニティーが
生まれる。
けれど、都市部ではどうだろう。
疎遠になりがちで、希薄な人間関係でギリギリつながっている私たちにとって、
コミュニティーがそんなに身近なものかというと・・・なかなかそうではない。

というところまで聞いたことで、
自分たちが生きているところの基本は何か?
という問いにぶつかる。

これまで営んできた暮らしを重んじ、情報が氾濫する現代に疲弊する中、
もう一度、人と人とのつながりについて考えてみる必要があることを
先生の話を通して思ったところです。

ここまで書いて、先生の話したことが私自身、きちんと理解できたかどうか疑問ですが・・・、ま、大丈夫でしょう。

会場には、農文協の「季刊地域」の編集スタッフの方々もいらしていて、
講演後のディスカッションもかなり活発に行われていました。
遠くは三重県や新潟からいらっしゃった方々もいて、
長い間続く活動が、ここでも人の輪を作っているんだなぁと思いました。

ここに集まったこともまた、ひとつのコミュニティーなんでしょうね

石橋さん、お誘いいただきましてありがとうございました。


哲学塾東京分校(の・ようなもの)セミナー
内山節 講演会&交流会
2010年7月11日
赤羽エコー広場館 集会室

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