2005/09/06 (火) Oslo2日目。その3

ちょっと先ほどのショックを引きずりながら、夕方再びBlaへ。外は昼間とは打って変わって人で賑わっている。入り口にまわり中を覗き込むと、外の賑わいとは違い、数人のスタッフがあれこれディスカッションしている。とりあえず、チケットを聞こうと思い、声をかけてみる。と、今日のライヴはチケットを買うとかじゃないんだよ、と言われる。ちょっとニュアンスが理解できず、困っていたら、中からゾウの貯金箱を持ってきてくれた。ここに50NOK入れてよーとのこと。なるほど、チャリティーか。

 ゾウにお礼を言われ、中に案内される。まだ誰もお客さんはいなくて、どこかに座っておこう、と思ったら、Flaten(言うまでもなくatomicのベーシスト)がいた。ライヴ前のリラックスした状態の彼と、少し話しをした。今春日本でのライヴの事とか、最近のリリースの作品の事や、どうでもいい今日道に散々迷ったこととか、そして今日購入したCDの品定めをしてもらったり、と。Osloで迷ってたら、TOKYOでは住めないんじゃないの?と言われ、さいたま市だとは言えず苦笑い。

 それにしてもお客さんが全く集まらない。今日のライヴは、ノルウェーの若手(かな?)ジャズ・ギタリスト、Ketil Gutvikと彼とゆかりのあるアーティストということで、Flaten、GutvikとDuoをしたこともあるKlaus Ellerhusen Holmがサキソフォン、そしてチェリストとしてTanja Orningでのカルテットとしてのライヴだった。音合わせをするかのように、それぞれがお互いを確かめ合うように音を重ねていく。初めは不協和音のようにさえ感じる音の重なりは、次第にそれぞれの立ち位置をはっきり感じ取ったかのように、リズムを刻み、旋律が生まれ、輪郭がはっきりしてくる。一番控えめなGutvikのギターが、実は一番このセッションの実権を握っているようで、暴走しているとも言える3人の音をうまくまとめているよう。Flatenの手はあまりに早くてちょっとぶれて見えないほど。Holmのサックス(時にクラリネット)は、その華奢な見た目には似合わないほどの迫力。Tanjaのチェロは、マイペースで、それがまるで曲の構築を壊しにかかってるみたいに貫禄十分な印象。4人の音が最高潮に達した時、1曲目が終わった。と拍手が聞こえ、振り返ると、お客さんは私を含めて5人になっていた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ムンク美術館 2 Jukka Eskola ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。