私的音楽雑記帳
FOLK ETYMOLOGY
1/21 フランキー・ワイルドの素晴らしき世界
普段めったに映画に行くことなんてないのですが、雑誌で取り上げられているのを目にしてからずっーと気になっていたこの作品。思い切って見に行くことにしました。
ストーリーの詳細は書きませんが、思っていた以上に面白かったです。最初はお金をかけたB級映画かしら・・・と思ってしまったのですが、すぐに訂正。フィクションにしてはあまりにもリアルで、主人公フランキー・ワイルドの絵に描いたようなセレブぶりや、DJとして頂点まで登りつめ、そこから一気に転落していく様、そして復活を遂げるところ、陥りそうなシチュエーションや展開の速さに終始びっくり。実在のDJも次々に登場してくるところにワクワクしてしまったり、劇中の音楽への興味も尽きませんでした。
何より魅力的だったのは、やっぱり主人公(というか、ポール・ケイ)のキャラクターの魅力でしょうか。それは見る側を完全に感情移入させてしまうほどのなりきり具合。たとえば、アクシデントで彼の鼓膜が破れ、完全に聴力を失っててしまうところで「ヒー」ってなってしまったり、再起のステージに向けて歩いていく様に、こっちが心拍数があがってしまったり。
主人公は、非常に子供っぽいなぁと思ったのです。というと語弊があるので、自分の仕事(=DJか)に対してどこまでもピュア。アルコールやドラッグにまみれてても、暴言・乱闘を起こしても、それでもなおそう思ってしまうのは、どこまでいっても、音楽が好きで好きでたまらないというところが伝わってくるから。どん底まで落っこちても、そこから自力ではいあがって(結果助けてくれる人はいるのですが)くることころに、感動というよりも愛おしさみたいなものがわいてくるのです。かっこ悪いけど、憎めないし、やっぱりかっこいい。
人をどう楽しませるか、常にそういう事をも考えながらの仕事って、とても大変だと思いました。たとえば私がここで書いてることなんて、どこまでいっても自己満足みたいなものです・・・し。
それにしてもポール・ケイ、はまり役だなぁ。ケイつながりでジェイ・ケイに似てるような似てないような・・・
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