7/25 JAZZANOVA LIVE featuring Paul Randolph@Blue Note Tokyo


1カ月ぶりのブルーノート。

テーブルはマーク・マーフィー♪

私がこれまで認識していたJAZZANOVAは、一体何だったのだろう。

フューチャージャズやクラブジャズに注目が集まっていた10数年前。
その中心に彼らの存在は強烈に残っている。6人のDJから成るグループ、そのクールさと活動の様子は、常にシーンの中において魅力的に輝いていた。
当時抱いた印象は、今も変わらない。だから、今日のステージを前に、ドキドキと不安が入り混じる。

最近は、ソウルミュージックに傾倒した活動が多く、テイストもクールさは少し影を潜め、60~70年代ソウル的ホットでドラマティックな作品で人気を博している。

私はこれまで、生で彼らのライブを見たことがない。それがどう今回のステージの感想につながるのか、そんなワクワクしたモヤモヤの中、ステージが始まった。

ステージにプロデューサー(マネージャー?)が現れ、紹介の中メンバーが登場。ギター、ベース、ドラム、キーボード、トロンボーン、サックス、パーカッション、ラップトップPC、そして今回フィーチャーされたボーカルのポール・ランバート。
近作同様に、すぐにボーカルメインの歌を聴かせるステージになるのかと思っていた。ら、次の瞬間、予想は大きく覆る。あの頃何度も聴いたJAZZANOVAと変わらない、クールでエレクトリックなサウンドに、興奮のあまり会場が大きく波打ったようだった。

メンバーのパフォーマンスもとにかく素晴らしい。サービス精神というか、魅せるという意識が演奏の随所に散りばめられていて、皆が会場を楽しませようとする思いが伝わってくる。クールにプレイするだけではない、楽しませようとする前に、自分達が誰よりも生で演奏することを楽しんでいるのだ。
メンバーとのアイコンタクト、会場へのアイコンタクトとアピール。

最初は、場所が場所だけに、軽くリズムをとってスウィング、のはずだったのに。
しれっと聞き流し、リズムに乗らないわけにはもういかない。
ボーカルのポールもエンタティナーだ。聴かせるツボ、乗せるツボを自由自在にコントロールし、次第に皆のボルテージも上がり、最前列で踊ってたメタボリックな叔父さんをいじり出し、しまいには、この人のように皆も立って踊るんだー、と。

待ってましたとばかりに、会場は殆どの人が立ち上がり、その場でダンス!
いきなりダンスホールと化した会場は、ステージとフロアが一体感を感じ、熱気でむせかえるほど、たった1時間ほどだけど、もう楽しくて仕方ない!という幸せな時間を共有していた。

私は、これまで彼らの音の一体どこをみていたのだろう。多面的な彼らの活動のたった一部分を、断片的にしかみていなかったのではないか。
ソウルミュージックにこのまま傾倒なの?的な色眼鏡でみていたような気がする。
でも、根底はいつだって同じで、万華鏡のように角度をちょっと変えるといろんな顔を見せていただけ。ただそれだけの事。

不安は、自分の固定観念が崩れることに対してだったのかもしれない。
これまでの固定観念と先入観を悔やみつつ、今日の素晴らしいステージにを見る事が出来た事に感謝しつつ、帰り道、これまでの音源を聞き返してみようと思った次第。

Funkhaus Studio Sessions
クリエーター情報なし
Sonar Kollektiv
最新作。

In Between
クリエーター情報なし
Rope a Dope
でも、これが一番好き。
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