NICOLA CONTE JAZZ COMBO@BLUE NOTE


 今年9月に新譜をリリースしたばかりの二コラ・コンテのステージを見に行って来ました@ブルーノート東京。
 
 今月はノルウェー勢のライブが目白押しのため、お財布がかなり厳しく、ギリギリまで悩んだものの…、やっぱり彼らのパフォーマンスが見たい!という思いには勝てず、フラフラと行ってしまいました。今回のジャズコンボには、TFCQのテッポ・マッキネンとティモ・ラッシーが参加してるんですもの!
 
 というわけで、いざ会場へ。中に入るとすでに満席状態で、ステージ横では辰緒さんがDJ中。ドラム横を希望したものの、それは既に難しく、ど真ん中のど真ん中。ギュウギュウな感じの場所に席を決め、開演を待つことに。

 定刻でさっそうと登場したメンバーは、全員ビシッとスーツ姿できめ、すぐにステージは始まったのです。
 そしてそのステージはというと、華やかでありながら、抑制の効いた演奏は、去年(おととし?)見た別メンバーでのジャズコンボ同様にどこまでもクール。今回はサックスが2人でトランペットがいない分、より低音で渋い音が強い。小気味よいピアノと、二コラ・コンテのギターに合わせた的確なベースライン。ティモ・ラッシー含む2人のサックスのせめぎあいも見ものでした。底なしの肺活量は相変わらずの、バリバリ吹きまくるティモのサックス、久しぶりに聴いたけど、以前にも増して懐が深いというか、力強くありながらきちんと聴かせてくれる。今日は、フルートも披露してくれ、大きな身体にやや不釣合いなアンバランスさが素敵でした。
 そして、どうしても見たかったテッポのドラムは健在。他人名義のグループでの演奏なんて、どうなのかしら?と思っていたのは、ステージが始まって吹っ飛びました。どんなリズムでも変幻自在に対応できるこの技術って本当にすごい。手足が8本くらいあるんじゃないの?と思ってしまうほど、いろんなところから音で出てくるから、ほんのわずかでも目が離せないのです。でも、きちんとまわりを見て、聴いて、決してドラム音だけがやかましくなり過ぎない配慮はさすが。そして、相変わらず目をキラキラさせて、本当に楽しそうにドラムを叩く姿を見て、ライブを見るって本当に楽しいなぁと改めて思ったのでした。ソロの時のプレイもすごかったけど、ステージ中盤で、出だしのリズムもしくはカウントを間違えたのか、うなり声を上げながらのイントロに、フロアもメンバーも大笑い。必ず何か仕出かす、そんな彼ならではのパフォーマンスもライブの大事な一要素なのです。
 メインの二コラ・コンテは、やはりコンダクター的存在。要所要所で決めつつ、決して前にしゃしゃり出ない姿に、フロアの女性達はみんなうっとりしていました。
 
 ボーカルをフィーチャーしての彼らのステージ、初めて見ましたが、なかなか素敵でした。最初の登場こそ如何なものか?と思った気鋭のジャズシンガー、ホセ・ジェイムズの低音で甘い美声は、二コラ・コンテがこれまで築き上げてきた音とうまく溶け合い、それはそれは素敵なひと時を、集まった会場の人すべてに届けてくれたのでした。
 
 さぁ、明日からまた頑張るぞ!
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