5/5 ヘイニ・リータフフタ展@ピロイネンギャラリー


 最終日にようやく見に行くことが出来ました。アラビアのアートデパートメントに所属する女性絵付師、ヘイニ・リータフフタの作品展。

 アラビアの器に描かれた濃紺の力強い線と繊細な花々、そして、どこか東洋的な香りのするタッチは、器のひとつひとつが感情を持つかのように見る人をひきつけてしまう、不思議な力を持っている。短にキレイなだけじゃない、ちょっと「ドロッ」としたような影を落とした部分が作品の合間合間に見え隠れして、会場をまわるだけでちょっとドキドキしてしまう。

 遠くから見る分には、牧歌的な印象もあるのに、かなり不思議。

 アラビアの器に絵付けされたシリーズ「Runo」は、フィンランドの四季を花々で表現しているもの。それだけを見ると、彼女の描く世界は、フィンランドの美しい自然を描くアーティスト、というような印象を持ってしまいがちだけど、今回の展覧会を見ると、それだけではないまったく知らない彼女の素の部分が見えてくる。

 一筆描きのような強い模様、細く繊細で、幻を見ているような模様など、同じアーティストが描いたとは思えない世界が広がっている。

 アラビアのアーティストといえば、私が気になって仕方ない、キム・シーモンソンもそんな匂いのするアーティストだったなぁ…と思いつつ会場を後にする。

 独特の世界観。一回見ただけじゃ彼女の魅力はわからないみたいだ。


ヘイニ・リータフフタ展
4.17-5.5
ピロイネンギャラリー
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 5/2 小海にて 6/10 JFCS卒業 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。