5/2 小海にて

 5月16日まで行われている「北欧・フィンランドの生活デザインと文化展」を見に、営業 
 担当N氏と長野県小海町へ。

 この町には、トントゥ、もとい、ノーム、もとい、プティリッツァなる妖精が住んでいます。駅を降り立つと、目の前にあるモニュメントの足元に、美術館までの道のりの途中にも、建物の横や電信柱のたもとなど、いろんなところに写真のような妖精たちがいっぱい。のどかで心地よい風景がどこまでも広がっていて、なんだか高畠町みたいだ。

 待てど暮らせど美術館行きのバスは来ず、駅からはタクシーで美術館へ。

 美術館では、「北欧・フィンランドの生活デザインと文化展」が、5月16日まで開催中。北欧デザイン研究で著名な島崎先生監修のもと、小海での企画展はこれが3回目になるのだそう。会場内は、アラビア、イッタラを中心とした日常使いのテーブルウェアの展示と共に、デザインを手がけたアアルトやカイ・フランクなど、デザイナーの歴史も合わせて追って行くことのできる構成。その他、フィンランドの生活様式(サウナや食文化)などの展示や、ここ小海とフィンランドのつながりや文化の比較なども公開されていて、興味深い展覧会でした。

 料理教室では、タバタビトのmaruさんを講師に迎え、シナモンロールの実習に参加。初対面のメンバーとなかなか楽しい料理実習を体験することができました。maruさん、楽しかったです

 その後は、その監修を手がけられた島崎先生を迎え、小海町の今に関わりの深い方々との座談会を聴講。やりとりを聞いているうちに、なぜ、フィンランドのライフスタイルを小海に?というなぞが少しずつ解けていくようでした。
 はじめは、フィンランド・ヴィレッジがあるからかな~?とだけ思っていたのですが、それは一つのきっかけであって、今は町全体がフィンランドの「森や自然と共存して生きていく」というスタイルと共鳴し合いながら進んでいるように感じました。過疎が深刻に進む現在、仕事の需要バランスは崩れ、若い人たちはどんどん町の外へ出て行きます。そんな中でも大人たちが楽しみつつ、しっかり未来を見据えて町を変えていくことが出来れば、後を担う子どもたちはきっとその姿を見ている。そして、また町に戻ってくる。そのためにはまず、「大人から進んで暮らしを楽しむ」ということが大切なんだということがわかったのです。小海の大人たちは、一丸となってそれを成し遂げようとしています。その姿には決してガツガツしたむき出しの一生懸命さはなく、本当に活き活きと楽しんでいる様子が見てとれたのでした。

 「自分が楽しいと思うことだけ、まずやってみようよ。そうすると、自然とまわりには人が集まってくるから、大丈夫」

 島崎先生が笑顔で言った言葉が、小海の人たちの熱い思いを後押ししているようでした。

 全てのスケジュールが終わった後、懇親会では、みんなただの酔っ払いに

 そのメリハリのよさもまた、町の魅力なのかもしれません。

 素敵な大人たちに出会えて、とても有意義な時間を過ごすことができました。感謝
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