■JUBILEUME PROGRAM SLIPP@LANDMARK その3

 Mikal Telle(ミコール・テレー)、29歳。

言うまでもなく、ノルウェー、ベルゲンのエレクトロニカ・レーベル「Telle Records」のオーナーであり、自身もDJやアーティストとして活動している、私の中では結構尊敬すべき人の一人。目の前に現れたTelleは、紺色のパーカー(Kaptein Kaliberのメンバーではないけど)にジーンズという格好で、本当にごくごく普通の青年でした。

 で、フロア内で挨拶を交わし、少し話をするも、イベントの最中でなかなか会話にならない事もあり、カフェを出て美術館入り口の階段に座り込み、話をすることに。TelleとJanくんと私、ノルウェー語と英語と日本語の3ヶ国語入り乱れてのインタビューというか会話は、私の中における「エレクトロニカ」というジャンルをより魅力的なものにしてくれる有意義なものでした。Telleのレーベルに対する考え方は、去年縁あってインタビューする機会をいただいた、ヨアキム(言うまでもなくSmalltownsupersoundのレーベルオーナー)のそれと同じ、いや、それ以上に単純明快で、人間的にも魅力的な人でした。話の内容は・・・また別の機会に。レーベルを1年間休止していた理由などは、あまりにもリアル&正直、分かりやすかったのですが。

 彼の活動を見てわかるように、ベルゲンではエレクトロニカという音楽のジャンルは、日々の生活の中に溶け込んでいて、若い子が聴くものとか、そういった音楽に対する分け隔てが全くないもののように思える。きっと、例えばジャズとかそういったジャンルでのくくりがないのと同じように、生活の一部だから、シーンの端々でその音が流れている。あって当たり前、みたいな。私がこの国、特にベルゲンという都市自体に魅力を感じるということは、ある意味自然なことなのかな・・・などとも思いました。

 というわけで、10月にはEKKO FESTAなる巨大テクノ・エレクトロニカのイベントを控えているということもあり、去年同様、今年も見に来ることを勧められた。「君は来る時期を間違えたねー。でも、1回帰ってまた来ればいいよ」と、いとも簡単に言い放って笑うTelleとJanくんに苦笑いするしかない私なのでした。

 年明けにはレーベルの活動を再開させるとのこと。1発目のリリースはコンピだそうです。今までレーベルに関わったアーティストが勢ぞろい(もちろんロイクソップも)するらしいです。
(起している現時点でも、まだ活動開始の気配はないんだけど・・・。)

 来年のノルウェーの音楽シーンはTelle Records中心にまわるかも?

 でも、やはりマイペースな彼は、あくまで自分の気の向くままにこれからも活動していくのでしょうね。

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