■2005/09/07 (水) JagaJazzist@Spiret(Tonsberg) その2

 人の入りもホームタウンなのに(だから?)少ない。話し声が目立ち、曲を聴いてない風な感じが後ろの気配でわかる。うーん、どうなんだ?と思いながら、後半へなだれ込む。

 次第に演奏に迫力が増してきた。ライヴならではのソロ・パートが面白い。アルバムではサックス・ソロが前面に出ている部分が、猛烈なトロンボーンとチューバの鬩ぎ合いによって観客を大いにわかせる。アルバムではこじんまりと収まっていた部分は、実は猫をかぶっていただけで、ステージでやるとこんなにも化けるのか?と思う部分が随所に見られる。今回のアルバムの肝は、このライヴ感の再現につなげるものだったのかも、という思いが頭をよぎる。やっぱり彼らはライヴ・バンドだ。1年の半分をツアーで過ごすということにはそれなりの理由がある。観客のテンションも集中力もあがったのか、みんなが跳ね回り、ライヴを心から楽しんでいるのが伝わってくる。ホームタウンで彼らのステージを見ることができた事を、一番幸せに思った瞬間だった。

 2回のアンコールを終え、あっという間にステージは終わってしまった。最初こそ混乱はしたものの、ライヴを堪能した余韻に浸りつつ、フロアで現地の人と話していると、Jagacrewの一人が現れて、バックステージに案内してくれた。

 いきなり連れて来られて(しかもバラシがあるからと彼はフロアに戻ってしまい)、楽屋に放り出された私は、しばらく呆然としてしまったけれど、そばにいたMjosにビール飲むか?と瓶を手渡され、なごみ、調子に乗ってあれこれ彼と話すことに。丁寧に私の言葉を聞いてくれ、そのことについてゆっくりとした口調で教えてくれた。そして、フロアに家族がいるから会いに行こうと言われ、再びフロアへ。

 フロアはこの大所帯バンドの家族・親戚で賑わっていた。と、そこにHorntveth一家がいて談笑中。Martinにお礼を言い、Lineに「一人でここまで来るなんて、私には考えられない」と呆れられ、そしてLarsに挨拶する。去年の私のベルゲンでの暴挙も覚えていてくれて、母、父、おばあちゃんを紹介される。

 私は同居人からある提案をされていて、それをここで実行する事にしていた。で、即実行。Larsに甚平をプレゼント。(もちろんKITTENも渡しました)甚平って言ってもわからないので、「ジャパニーズ・キモノ。This for you!」と渡すと、「Fantastic!」と。喜んでくれたのかどうかはわかりませんが・・・。

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