9/21 Bugge 来日@恵比寿リキッド

 本当はこの日、公園通りクラシックスに八木さん(&ニルセンラヴ&マツ&フラーテン)を見にいくつもりだったのですが……、出がけにうっかりこの情報を知ってしまいました。当日まで知らなかったっていうのもどうなのかしらとは思いつつ

 しばらくの間悩んだものの……、八木さんごめんなさい。彼がそうそう来日するとは思えなかったので、雨の中、いざリキッドへ。

 ブッゲ・ヴェッセルトフト。ノルウェージャズへの入り口は、やっぱり彼だし。彼の運営するレーベル「Jazzland」で、AtomicだってWibuteeだって、みんな彼の秘蔵っ子で、そのどれもが愛すべきノルウェージャズなのだから。とはいえ、実際、彼の単独ライヴというものを見たことがなかった私は、始まる前からソワソワ。KENSEIさんのプレイも上の空。

 時間になって、ステージに現れたブッゲは、大きな身体をユサユサさせながら、愛嬌たっぷりのパフォーマンスでピアノを弾き出した。「きっと一人でいろいろ作りこんで演るんだろうなぁ」と、連れの者が言ってたとおり、後ろにあるラップトップでいろいろいじり出している。鳴らした音をサンプリングして、それにさらに音を乗せていく。リズムは…というと、グランドピアノの中(の弦っていうの?)をつまんではじいて作り出している。いろんな素材をその場で作り出して、それに合わせて、彼のインプロヴィゼーションなステージはどんどん繰り広げられていったのです。時にかわいく、時にクールに、そしてどんどんドラマティックに。

 私は、いつもアルバムでしか彼の音楽を聴いたことがなかったので、きっときっとクールで気難しい人だと勝手に思っていたのです。数多くのノル・アーティストをプロデュースしてきた敏腕プロデューサーのイメージも膨らんでいたので、その思いはさらに強くなっていて……。

 でも、目の前の彼は、一つのパフォーマンスが終わると同時に、メガネを外して、タオルで頭全体をゴシゴシゴシッと拭いて、メガネをかけ直し、深々と一礼して、次に…という具合にとてもチャーミングな人。あの頭の中には、いろんな音へのアイデアがモリモリ湧いているんだろうなぁと思うと、次は何をやらかしてくれるのかしら?と、こっちまで楽しくなってくるのでした

 あっという間の90分。初めて見たブッゲのステージは、フロアのみんなを楽しい気持ちと興奮でいっぱいにしてくれました。

 欲を言えば…、Mungolian Jet Setのステージも見たかったなぁ…と思いつつ。次に期待して。



 
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